• 日々のみ言葉 2020年4月4日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年4月4日(土)

    ◎聖書箇所【使徒の働き23章33節~35節】
    23:33 騎兵たちは、カイザリヤに着き、総督に手紙を手渡して、パウロを引き合わせた。
    23:34 総督は手紙を読んでから、パウロに、どの州の者かと尋ね、キリキヤの出であることを知って、
    23:35 「あなたを訴える者が来てから、よく聞くことにしよう。」と言った。そして、ヘロデの官邸に彼を守っておくように命じた。

    ◎ショートメッセージ
    《真夜中に、エルサレム駐屯ローマ軍の責任者であった千人隊長クラウデオ・ルシヤは、パウロの移動の護衛に、歩兵二百人、騎兵七十人、槍兵二百人をつけたのです。そして「今夜九時」にカイザリヤに向けて出発させました。この時制は、ユダヤ時制ではなく、ローマ時制であって、今現在の私たちと同じ時間となります。

     パウロを護衛した兵士たちは、エルサレムから55キロ離れたアンテパトリスに到着しました。それからは、パウロは騎兵部隊に任されることになり、歩兵部隊と槍部隊はエルサレムに戻って行ったのです。
     しばしの間、休憩を取った後、残り45キロの道をカイザリヤに急いだのです。彼らは無事にカイザリヤに到着しました。
     副官は、司令官より預かった手紙を総督ペリクスへ渡し、またパウロを引き合わせました。

     ペリクスは、手紙を読みます。
    「クラウデオ・ルシヤ、つつしんで総督ペリクス閣下にごあいさつ申し上げます。
     この者が、ユダヤ人に捕えられ、まさに殺されようとしていたとき、彼がローマ市民であることを知りましたので、私は兵隊を率いて行って、彼を助け出しました。
     それから、どんな理由で彼が訴えられたかを知ろうと思い、彼をユダヤ人の議会に出頭させました。
     その結果、彼が訴えられているのは、ユダヤ人の律法に関する問題のためで、死刑や投獄に当たる罪はないことがわかりました。
     しかし、この者に対する陰謀があるという情報を得ましたので、私はただちに彼を閣下のもとにお送りし、訴える者たちには、閣下の前で彼のことを訴えるようにと言い渡しておきました。」

     手紙を読み終えたペリクスは、
    「あなたは、どの州の者か。」と質問しました。
     パウロは、
    「キリキヤ州タルソの出身です。」と答え、するとペリクスは言います。

    「あなたを訴える者が来てから、よく聞くことにしよう。」

     つまり、エルサレムのユダヤ人たちが、本当にパウロを訴えるならば、100キロの道のりを歩いて、カイザリヤに来るのかどうか、様子を見てみよう、と言うことなのです。
     そして、ペリクスは、牢獄ではなく、ヘロデが建築した官邸にパウロを案内したと言うわけです。牢獄ではなく、屋敷の中です。まさに「ローマ市民」の待遇を受けたわけです。しかし監禁状態であることは、変わりませんが。》

Comments are closed.