• 日々のみ言葉 2020年4月5日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年4月5日(日)

    ◎聖書箇所【使徒の働き24章1節】
    24:1 五日の後、大祭司アナニヤは、数人の長老およびテルトロという弁護士と一緒に下って来て、パウロを総督に訴えた。

    ◎ショートメッセージ
    《今日から使徒の働きの学びも、24章に入ります。

     さて、ここに再び大祭司アナニヤが登場します。
     使徒の働きによりますと、
    『パウロは議会を見つめて、こう言った。
    「兄弟たちよ。私は今日まで、全くきよい良心をもって、神の前に生活して来ました。」
     すると大祭司アナニヤは、パウロのそばに立っている者たちに、彼の口を打てと命じた。その時、パウロはアナニヤに向かってこう言った。
    「ああ、白く塗った壁。神があなたを打たれる。あなたは、律法に従って私をさばく座に着きながら、律法にそむいて、私を打てと命じるのですか。」
     するとそばに立っている者たちが、
    「あなたは神の大祭司をののしるのか。」と言ったので、パウロが言った。
    「兄弟たち。私は彼が大祭司だとは知らなかった。確かに、『あなたの民の指導者を悪く言ってはいけない。』と書いてあります。」(使徒23:1~23:5)』

     この聖書箇所の学びから、アナニヤがいかに大祭司として相応しくない人物であるのかは、以前学んだ通りです。パウロは、議会において、彼の罪を指摘し、また悔い改めをせまったのです。
     主イエス様にとって、大祭司カヤパは敵でありました。この時、パウロにとっては、大祭司アナニヤが真の敵であったわけです。
     エルサレムからカイザリヤまでは、距離にして100キロ離れていますから、パウロがエルサレムからいなくなったことを知り、また総督ペリクスのもとにいることが判明したので、ロバに乗ってやって来たのです。

     ペリクスはパウロに、
    「あなたを訴える者が来てから、よく聞くことにしよう。」
     と言いました。その通りになったわけです。
     五日後、アナニヤはテルトロと言う弁護士を連れ、カイザリヤに到着します。

     「テルトロ」とは、比較的一般的なローマ人の名前です。パウロを総督ペリクスに訴える為に、大祭司アナニヤが雇った弁護士以外は、分かっておりません。
     しかし、使徒の働き24章における彼の訴えの中で、「私たち」という言葉を用いていることから、おそらく彼はユダヤ人であったかと思われます。

     当時ユダヤ人がローマの市民権を持ち、ローマ人の名を持っていたことは、パウロの例にも見られるように、決して珍しいことではありませんでした。
     よって、もちろんヘブル語とアラム語以外に、ローマの公用語であるギリシャ語と、ローマ市の公用語ラテン語にも通じていたと思われます。
     それにしても、パウロを始め、ユダヤ人の人々の頭の良さには驚くばかりです。》

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