• 日々のみ言葉 2020年4月7日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年4月7日(火)

    ◎聖書箇所【使徒の働き24章2節~8節】
    24:2 パウロが呼び出されると、テルトロが訴えを始めてこう言った。「ペリクス閣下。閣下のおかげで、私たちはすばらしい平和を与えられ、また、閣下のご配慮で、この国の改革が進行しておりますが、
    24:3 その事実をあらゆる面において、また至る所で認めて、私たちは心から感謝しております。
    24:4 さて、あまりご迷惑をおかけしないように、ごく手短に申し上げますから、ご寛容をもってお聞きくださるようお願いいたします。
    24:5 この男は、まるでペストのような存在で、世界中のユダヤ人の間に騒ぎを起こしている者であり、ナザレ人という一派の首領でございます。
    24:6 この男は宮さえもけがそうとしましたので、私たちは彼を捕えました。
    24:7 [本節欠如]
    24:8 閣下ご自身で、これらすべてのことについて彼をお調べ下さいますなら、私たちが彼を訴えております事がらを、おわかりになっていただけるはずです。」

    ◎ショートメッセージ
    《昨日と同じ箇所からとなります。
     大祭司アナニヤが雇った弁護士テルトロは、総督ペリクスに三つの論告をします。
     第一番目は、
    『この男は、まるでペストのような存在で、世界中のユダヤ人の間に騒ぎを起こしている者で』であると言うことです。
     これは、「パウロは道徳的に、最も程度の低い人間である」と言う意味です。当時、ローマやアレクサドリヤにおいて、ユダヤ人はそのような存在として、ローマ市民から忌み嫌われていたからです。なぜなら、いつも騒動を起こしたからです。

     第二番目は、
    『ナザレ人という一派の首領』であると言うことです。
     パリサイ人や律法学者たちは、主イエスを軽蔑して「ナザレ人イエス」と呼んでいました。そのイエスを救い主と信じる一派の指導者なのだと言うことです。
     「首領」とは、原語では、「先頭に立つ者」「指揮官」と言う意味をも含んでいます。

     第3番目は、
    『この男は宮さえもけがそうとしましたので、私たちは彼を捕えました。』と言うことです。実際には、パウロはそのようなことをしなかったのであって、テルトロは証拠不十分であることを知っており、このように弁論したわけです。

     さて、本日の聖書箇所ですが、なぜか24章7節は、「本節欠如」となっています。
     異本では、
    『そして、私たちが自分たちの律法で彼をさばこうとしたところ、千人隊長ルシヤがやって来て、無理矢理に彼を私たちから奪い、彼を訴える者は、あなたの前に来るようにと命じました。』が挿入されています。
     この節は、後の写本に追加された文ですが、これがあった方が、非常に分かりやすいかと思われます。
     ここで、弁護士テルトロの訴状は、ひとまず終わります。》

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