◇◆◇日々のみ言葉
2020年4月10日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き24章10節~13節】
24:10 そのとき、総督がパウロに、話すようにと合図したので、パウロはこう答えた。「閣下が多年に渡り、この民の裁判をつかさどる方であることを存じておりますので、私は喜んで弁明いたします。
24:11 お調べになればわかることですが、私が礼拝のためにエルサレムに上って来てから、まだ十二日しかたっておりません。
24:12 そして、宮でも会堂でも、また市内でも、私がだれかと論争したり、群衆を騒がせたりするのを見た者はありません。
24:13 いま私を訴えていることについて、彼らは証拠をあげることができないはずです。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。昨日は、ローマ総督ペリクスについて学びましたが、今日は、パウロの弁明から考えたいと思います。
エルサレムからやって来た弁護士テルトロの訴状がひとまず終わると、総督ペリクスは、パウロに話すように命じました。
「閣下が多年に渡り、この民の裁判をつかさどる方であることを存じておりますので、私は喜んで弁明いたします。」
ここではっきりとパウロは、この当時のユダヤを含むパレスチナの総督が、誰であるのかを、知っていたことは明白です。
昨日にも学びましたが、ペリクスの総督在位は、紀元52年から59年まで、ユダヤの総督でした。よって、彼の在位期間に、一度以上は、カイザリアとエルサレムに訪れていることは事実です。しかし、直接の面識は無かったことは間違いないことでしょう。
「お調べになればわかることですが、私が礼拝のためにエルサレムに上って来てから、まだ十二日しかたっておりません。」
ここで「礼拝」と言っていますことから、パウロ自身、やはりエルサレムにおいて、「宣言」もしくは「誓願」等の何かをする用事があった可能性があります。それだからこそ、愛する兄弟たちの忠告に耳を傾けず、エルサレム行きを強行したのです。
「そして、宮でも会堂でも、また市内でも、私がだれかと論争したり、群衆を騒がせたりするのを見た者はありません。」
エルサレムに入ったパウロは、なるべき目立たないように注意を払っていたことは事実です。
「いま私を訴えていることについて、彼らは証拠をあげることができないはずです。」
「証拠」と言いましても、現在とは違って、監視カメラなどはありませんから、証人の証言を指します。それゆえ、大祭司アナニヤは、エルサレムの長老たちを「証人」として、数名同行させたのです。》