• 日々のみ言葉 2020年4月13日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年4月13日(月)

    ◎聖書箇所【使徒の働き24章19節~21節】
    24:19 もし彼らに、私について何か非難したいことがあるなら、自分で閣下の前に来て訴えるべきです。
    24:20 でなければ、今ここにいる人々に、議会の前に立っていたときの私にどんな不正を見つけたかを言わせてください。
    24:21 彼らの中に立っていたとき、私はただ一言、『死者の復活のことで、私はきょう、あなたがたの前でさばかれているのです。』と叫んだにすぎません。」

    ◎ショートメッセージ
    《引き続き、パウロの弁明からとなります。

     エルサレムに派遣された千人隊長クラウデオ・ルシヤが、ユダヤ議会を招集した時に、使徒パウロは、議員に訴えかけました。
    『「兄弟たち。私はパリサイ人であり、パリサイ人の子です。私は死者の復活という望みのことで、さばきを受けているのです。」(使徒の働き23:6後半)』と。

     よって、総督ペリクスの前で語った弁明は、ほぼ彼が議会で語った言葉そのものです。実際に、このパウロの発言によって、議会は真っ二つに分かれ、パリサイ派の議員と、サドカイ派の議員との間に意見の衝突が起こり、激しい言い争いが始まったのです。
     なぜなら、おもに祭司長たちが所属するサドカイ派の人々は、復活はなく、御使いも霊も存在しないと言い、おもに厳格な律法学者が席を置くパリサイ派の人々は、死人の復活と、霊の存在のどちらもあると主張していたからなのです。

     そして、騒ぎがいよいよ大きくなり、パリサイ派のある律法学者が立ち上がって激しい声で、
    「私たちは、この人に何の悪い点も見いださない。もしかしたら、霊か御使いかが、彼に語りかけたのかも知れない。」と言いました。これが決定的な引き金となりました。

     ついに論争がますます激しくなり、千人隊長クラウデオ・ルシヤは、パウロが彼らに引き裂かれてしまうのではないかと心配し、部下のローマ兵に、下に降りて行って、パウロを彼らの中から力ずくで引き出し、兵営に連れて行くように命じたのです。
     これが真実であり、なおかつ事実なのです。パウロは、あのユダヤ議会に出席していた議員たちが、聖都エルサレムからカイザリヤまでやって来て、是が非でも、自ら訴えに来るべきだ、と主張しているのです。

     パウロの弁明から、パウロには何も非がないことは明白です。また、総督ペリクスは、ユダヤ人の社会における「宗教的争い」について、かなりの情報と知識を持っていたと言われています。
     なぜなら、彼の三人目の妻はユダヤ人ドルシラであったからです。》

Comments are closed.