• 日々のみ言葉 2020年4月14日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年4月14日(火)

    ◎聖書箇所【使徒の働き24章22節~23節】
    24:22 しかしペリクスは、この道について相当詳しい知識を持っていたので、「千人隊長ルシヤが下って来るとき、あなたがたの事件を解決することにしよう。」と言って、裁判を延期した。
    24:23 そして百人隊長に、パウロを監禁するように命じたが、ある程度の自由を与え、友人たちが世話をすることを許した。

    ◎ショートメッセージ
    《ユダヤ総督ペリクスは、三人目の妻にユダヤ人ドルシラを迎えていました。よって、この道、すなわち主イエス・キリストの教えについては、かなりの知識を持っていたと言うわけです。
     この当時、主イエスを十字架にかけたポンテオ・ピラトはどうしていたのでしょうか。実は、あの後、かなり多くのユダヤ人を虐殺した為、ローマ皇帝に直訴され、左遷させられたと伝えられています。そして、自ら命を絶ったとも伝えられていますが、真偽は分かりません。

     さてペリクスは、裁判を一旦中止し、先延ばしました。
     これには、実は下心があったわけです。ペリクスは、パウロがローマ市民であることを知りました。しかも生まれながらのローマ市民であると言うことは、両親がローマ市民であることを意味し、またそれなりの金持ちであることを察したからです。

     この当時、ユダヤ人でありながらローマ市民でもあり、ユダヤ名とローマ名を持っていた者は、少なからず存在していました。そして、それはローマ社会において成功した者に限られていたからです。大祭司アナニヤに雇われた弁護士テルトロもそうでした。ペリクスは、パウロに金の無心を計画していたのです。

     さて、エルサレムの警護に当たっている千人隊長クラウデオ・ルシヤは、たやすくは、エルサレムを離れることはできませんでした。もし、それが出来たのなら、彼自身がパウロをカイザリヤに連れて来たはずだからです。

     よって、
    「千人隊長ルシヤが下って来るとき、あなたがたの事件を解決することにしよう。」と、裁判は先延ばしとなりましたが、その後、二年間も裁判が開かれなかったことになり、つまりルシヤはカイザリヤには来なかったことを意味しています。
     パウロにしてみますと、まさかこれから二年間にもおよんで、裁判が延期されようとは、夢にも思わなかったに違いありません。

     それはそうとして、ペリクスはローマ市民であるパウロに対し、部下の百人隊長に監禁するように命じましたが、ある程度の自由を与え、パウロの友人たちが世話をすることを許可しました。これも、金を無心する為の工作でもあって、この辺りの抜け目なさは、まさに狡猾であったと言えるでしょう。》

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