• 日々のみ言葉 2020年4月15日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年4月15日(水)

    ◎聖書箇所【使徒の働き24章24節~26節】
    24:24 数日後、ペリクスはユダヤ人である妻ドルシラを連れて来て、パウロを呼び出し、キリスト・イエスを信じる信仰について話を聞いた。
    24:25 しかし、パウロが正義と節制とやがて来る審判とを論じたので、ペリクスは恐れを感じ、「今は帰ってよい。おりを見て、また呼び出そう。」と言った。
    24:26 それとともに、彼はパウロから金をもらいたい下心があったので、幾度もパウロを呼び出して話し合った。

    ◎ショートメッセージ
    《使徒パウロは、パレスチナの総督ペリクスの前で、弁明しました。しかし彼は、
    「千人隊長ルシヤが下って来る時、あなたがたの事件を解決することにしよう。」と言って、裁判を延期したのです。

     その理由としてルカは、「ペリクスは、この道について相当詳しい知識を持っていた」ことをあげています。
     そして、部下の百人隊長に命じて、パウロを監禁しましたが、ある程度の自由を与えたのです。そればかりではなく、パウロの友人たちが世話をすることも許可しました。

     数年後になりますが、ローマにおいて捕らえられた時も、同じように家が与えられ、友人たちが世話をしたり、また訪問することが許されました。
     もっとも家からは出られませんでしたが、見張りにあたった多くのローマ兵が、パウロによって信仰に導かれたと伝えられています。

     よって、ローマ市民であり、危害を加えないことが明白であるならば、このような寛大な処置が取られたのではないかと、私は思うのです。

     さて、数日後、ペリクスはユダヤ人の妻ドルシラを連れて来ました。そしてパウロを呼び出し、「イエスを信じる信仰」、俗に言う「ナザレ派」について聞いて来たのです。

     確かに、パウロがエルサレムに来なければ、このような機会は与えられるはずはありません。時の権力者に対して、イエス様のことを証しできるのですから。

     パウロがどのようにペリクスに語ったのかは、詳しくは書かれてはいませんが、「正義」と「節制」と「審判」とを論じたとあります。
     しかもこの話を耳にしたペリクスは、恐れを感じたと言うのです。

     真の神様がおられること。この方は裁き主であり、同時に救い主であることをきめ細やかに、また非常に分かりやすく語ったのではないでしょうか。

     聖書のみ言葉は、まさしく魂の境目までも切り通すのです。それゆえ、「今は帰ってよい。おりを見て、また呼び出そう。」と、逃げたのです。
     しかし、これが一回ではなく、何度も行なわれたことをルカは書き記しています。ペリクスには興味があったのです。ただ真の神様の道よりも、パウロからお金を巻き上げたいと言う気持ちの方が勝っていたのが本音のようです。
     やがて彼は、「恵み」からこぼれ落ちることになってしまいます。》

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