• 日々のみ言葉 2020年4月18日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年4月18日(土)

    ◎聖書箇所【使徒の働き24章27節】
    24:27 二年たって後、ポルキオ・フェストがペリクスの後任になったが、ペリクスはユダヤ人に恩を売ろうとして、パウロを牢につないだままにしておいた。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日と同じ箇所からとなります。明日は25章に入りたいと思います。

     さて、ペリクスは、紀元52年から59年まで、ユダヤ州の総督でした。パウロを牢につないでいた二年間は、紀元58年から最後の年の59年に当たります。
     その間に事件が起きるのです。ペリクスは、ユダヤ人の過激な反ローマ主義者シカリ党の徹底的な反抗にあっていました。カイザリヤで混乱が生じた時に、多数のユダヤ人を殺害したのです。あまりの強圧的な統治のため、カイザリヤのユダヤ人の代表たちがローマへ行き、当時の皇帝ネロにペリクスを訴えたのです。
     ネロに重んじられていた兄パッラスの仲介により、ペリクスは処罰を免れましたが、ネロはペリクスに代えてポルキオ・フェストをユダヤの新総督にしたのです。

     皇帝ネロにより、新たにユダヤ州の総督となったフェストは、それまでの経歴については、何も知らされてはいません。
     ユダヤ歴史家ヨセフォスによれば、彼は前任者のペリクスと後任者のアルビヌスに比べ賢く、しかも実際的な人物であったと言われています。フェストは、ユダヤ州総督の任について、二年後には没することになります。その後、紀元61年にアルビヌスが後任となるのです。

     さて、パウロは「牢につながれていた」となっていますが、実際にはある程度の自由が与えられ、また友人たちが面倒を見ることが許されていました。しかし、あくまでも罪人としての立場は変わらず、ローマ軍が駐屯するヘロデ王の邸宅の中にかくまわれていました。よってユダヤ人の刺客から守られていたことは事実です。

     しかし、紀元58年から59年の二年間は、主イエスも、また御使いもパウロの所に現われることはなく、過ぎてしまったと言う感じがしないでもありません。
     一番、思い煩ったのは、間違いなくパウロ本人です。数度にもおよぶ主イエスからの忠告と徴(しるし)があったにも関わらず、自分の意思を貫いたのですから。

     しかし、私たちを安心させてくれたのも事実です。あのパウロでさえ、失敗したのです。それでも、すべてのことを益にして下さるお方がおられることを私たちは知っています。

     今日で、使徒の働き24章は終わります。明日から25章の学びとなります。》

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