• 日々のみ言葉 2020年4月19日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年4月19日(日)

    ◎聖書箇所【使徒の働き25章1節~3節】
    25:1 フェストは州総督として着任すると、三日後にカイザリヤからエルサレムに上った。
    25:2 すると、祭司長たちとユダヤ人のおもだった者たちが、パウロのことを訴え出て、
    25:3 パウロを取り調べる件について自分たちに好意を持ってくれるように頼み、パウロをエルサレムに呼び寄せていただきたいと彼に懇願した。彼らはパウロを途中で殺害するために待ち伏せをさせていた。

    ◎ショートメッセージ
    《今日から使徒の働きも25章に入ります。

     パウロがカイザリヤに移送されてから二年立ちました。紀元59年のことです。ペリクスの後任として、ポルキオ・フェストがユダヤ州の総督に赴任して来ました。
     ペリクスは、パウロの裁判を引き延ばしたままで、未だにパウロを牢につないだままにしておいたのです。ルカは、『自分の事を皇帝に直訴したユダヤ人たちに恩を売ろうとした』ことを書き記しています。

     さて、フェストは総督として着任すると、三日後にカイザリヤからエルサレムに上りました。この書き方は、本来はユダヤ人に当てはまります。なぜならフェストはローマ人ですから、エルサレムに行ったのであって、巡礼する為に都上りをしたのではないからです。

     すると、祭司長たちと、民の長老たちが、フェストにパウロのことを訴え出たと言うのです。と言うことは、この二年間には、ペリクスはエルサレムに行かなかった、と言うことが考えられます。

     祭司長たちは、『パウロを取り調べる件について自分たちに好意を持ってくれるように頼み、パウロをエルサレムに呼び寄せてほしいと懇願した』のです。

     何と言う執念深さでしょうか。
     ここからも、パウロの敵は、そして私たちの敵は、「空中を支配している権威者」の霊であることが分かります。

     しかも、フェストがパウロをエルサレムに移送する時を見計らって、途中でパウロを待ち伏せさせると言う、用意周到な計画を張り巡らしていたと言うのです。
     そうなりますと、パウロの護衛は、数名のローマ兵になります。そのローマ兵に立ち向かえるほどの人数を配置していることになります。
     ローマ兵を殺害すれば、もちろん国家反逆罪となり、おもだった者は十字架刑にさらされるでしょう。そんなことは百も承知なのです。

     ユダヤ人たちは、あらゆる都市において、何度も謀反を起こしていたからです。彼らは、彼らの願う「救い主」を、すなわちローマ帝国から解放してくれる「政治的メシヤ」を切望していたのです。
     すでに、メシヤは来られたにもかかわらず。そのメシヤを十字架につけたにもかかわらず。
     彼らの裁きが下されるまで、エルサレムが壊滅するまで、あと残り11年になろうとしていました。》

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