◇◆◇日々のみ言葉
2020年4月28日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き25章14節~21節】
25:14 ふたりがそこに長く滞在していたので、フェストはパウロの一件を王に持ち出してこう言った。「ペリクスが囚人として残して行ったひとりの男がおります。
25:15 私がエルサレムに行ったとき、祭司たちとユダヤ人の長老たちとが、その男のことを私に訴え出て、罪に定めるように要求しました。
25:16 そのとき私は、『被告が、彼を訴えた者の面前で訴えに対して弁明する機会を与えられないで、そのまま引き渡されるということはローマの慣例ではない。』と答えておきました。
25:17 そういうわけで、訴える者たちがここに集まったとき、私は時を移さず、その翌日、裁判の席に着いて、その男を出廷させました。
25:18 訴えた者たちは立ち上がりましたが、私が予期していたような犯罪についての訴えは何一つ申し立てませんでした。
25:19 ただ、彼と言い争っている点は、彼ら自身の宗教に関することであり、また、死んでしまったイエスという者のことで、そのイエスが生きているとパウロは主張しているのでした。
25:20 このような問題をどう取り調べたらよいか、私には見当がつかないので、彼に『エルサレムに上り、そこで、この事件について裁判を受けたいのか。』と尋ねたところが、
25:21 パウロは、皇帝の判決を受けるまで保護してほしいと願い出たので、彼をカイザルのもとに送る時まで守っておくように、命じておきました。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。明日は先に行きます。
フェストはパウロに申し渡しました。
『「あなたはカイザルに上訴したのだから、カイザルのもとへ行きなさい。」(使徒の働き25:12)』
しかし、その後パウロはカイザリヤに留め置かれました。今日の聖書箇所には、その理由が明確に示されてています。それは、パウロ自身が、身の守りを願い出たからです。
「パウロは、皇帝の判決を受けるまで保護してほしいと願い出たので、彼をカイザルのもとに送る時まで守っておくように、命じておきました」とフェストは説明しています。
それゆえに、フェストの法廷裁判が終わっても、パウロは、まだカイザリヤの牢につながれていたわけです。
さてフェストによるアグリッパへの申し出には、いくつかの大切な真理が隠されています。
18節の「訴えた者たちは立ち上がりましたが、私が予期していたような犯罪についての訴えは何一つ申し立てませんでした」と。
つまり、ローマ市民として、また、盗みや傷害などの一般的な犯罪は何一つ犯していないと言うことであり、まったく無実であると言うことです。
そして、19節「ただ、彼と言い争っている点は、彼ら自身の宗教に関することであり、また、死んでしまったイエスという者のことで、そのイエスが生きているとパウロは主張している」と言う件です。
主イエスが十字架にかかられたのは、紀元28年頃です。そして、主イエスが生きておられることを、実際に示されたのは十二使徒たちです。
しかしパウロが異邦人の使徒として召命を受けたのは、紀元34年頃です。パウロがエルサレムにおいて公生涯の主イエスと会ったことは間違いないと思いますが、復活された主イエスには会ってはいないのです。
よって、パウロがはっきりと主イエスが生きていると言う主張がなされることには、彼自身が、回心後に生きておられる主イエスと、個人的に出会ったことになるかと思われます。》