• 日々のみ言葉 2020年4月27日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年4月27日(月)

    ◎聖書箇所【使徒の働き25章14節~21節】
    25:14 ふたりがそこに長く滞在していたので、フェストはパウロの一件を王に持ち出してこう言った。「ペリクスが囚人として残して行ったひとりの男がおります。
    25:15 私がエルサレムに行ったとき、祭司たちとユダヤ人の長老たちとが、その男のことを私に訴え出て、罪に定めるように要求しました。
    25:16 そのとき私は、『被告が、彼を訴えた者の面前で訴えに対して弁明する機会を与えられないで、そのまま引き渡されるということはローマの慣例ではない。』と答えておきました。
    25:17 そういうわけで、訴える者たちがここに集まったとき、私は時を移さず、その翌日、裁判の席に着いて、その男を出廷させました。
    25:18 訴えた者たちは立ち上がりましたが、私が予期していたような犯罪についての訴えは何一つ申し立てませんでした。
    25:19 ただ、彼と言い争っている点は、彼ら自身の宗教に関することであり、また、死んでしまったイエスという者のことで、そのイエスが生きているとパウロは主張しているのでした。
    25:20 このような問題をどう取り調べたらよいか、私には見当がつかないので、彼に『エルサレムに上り、そこで、この事件について裁判を受けたいのか。』と尋ねたところが、
    25:21 パウロは、皇帝の判決を受けるまで保護してほしいと願い出たので、彼をカイザルのもとに送る時まで守っておくように、命じておきました。」

    ◎ショートメッセージ
    《パウロの裁判がカイザリヤのフェストの法廷で行なわれてから数日後、ユダヤのアグリッパ王とその妹ベルニケが、新総督フェストに敬意を表する為に尋ねて来ました。

     おそらく今日の聖書箇所における出会いは、少なくとも二回目以降であったと思われます。
     アグリッパとベルニケは、カイザリヤに到着しますと、すぐにもフェストの所に行き、お祝いの品々を携えて、祝辞を述べにやって来たことは間違いないことです。
     また、ユダヤ王のほうから尋ねて来たのでしたら、フェストは贈り物と祝辞の言葉を受け取って「はい、さようなら」ではなく、祝いの宴会がもたれたことは当然です。

     ローマにおいても「祝宴」は七日間行なわれたと伝えられています。ルカは、『ふたりがそこに長く滞在していたので』と書き記していることから、この場面は、アグリッパ王とベルニケが滞在しているカイザリヤの宮殿に、今度はフェストが尋ねて来たことが分かります。
     それだからこそ、アグリッパとフェストとの間に交わされた会話が、このように詳細におよんで残されているのです。

     これはフェストが後にキリスト者になったのではなく、その会見の場に、キリスト者であり、それを隠していた宮殿の高官が同席していたからです。
     それが誰であるのかはルカは明らかにしてはいません。このような光栄の場に同席出来る高官は、よほどアグリッパ王に信頼されている者であるはずです。

     そして、ルカが「使徒の働き」をパウロの監修の下にローマにおいて執筆していた時には、まだ健在であった可能性が非常に高いからです。
     明日も同じ箇所からとなります。》

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