◇◆◇日々のみ言葉
2020年4月30日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き25章24節~27節】
25:24 そこで、フェストはこう言った。「アグリッパ王、ならびに、ここに同席の方々。ご覧下さい。ユダヤ人がこぞって、一刻も生かしてはおけないと呼ばわり、エルサレムでも、ここでも、私に訴えて来たのは、この人のことです。
25:25 私としては、彼は死に当たることは何一つしていないと思います。しかし、彼自身が皇帝に上訴しましたので、彼をそちらに送ることに決めました。
25:26 ところが、彼について、わが君に書き送るべき確かな事がらが一つもないのです。それで皆さんの前に、わけてもアグリッパ王よ、あなたの前に、彼を連れてまいりました。取り調べをしてみたら、何か書き送るべきことが得られましょう。
25:27 囚人を送るのに、その訴えの個条を示さないのは、理に合わないと思うのです。」
◎ショートメッセージ
《今日で25章は終わります。
ユダヤのアグリッパ王とその妹ベルニケが、新しくローマ総督として赴任して来たフェストに敬意を表するためにカイザリヤにやって来ました。カイザリヤには、アグリッパの祖父ヘロデ大王が築いた荘厳な宮殿がありました。宮殿と言いましても、しっかりとした堅固な城壁が築かれており、また海に面していた為、難攻不落な要塞でもあったのです。あいさつを済ませた後、そこに長らく二人は留まっていたのです。
さて、フェストはパウロのことを彼らに話します。するとアグリッパは、
「私も、その男の話を聞きたいものです。」と答え、
「では、明日お聞き下さい。」とフェストは答えたのです。
翌日、アグリッパとベルニケは、王服をまとい、千人隊長たちやカイザリヤの首脳者たちにつき添われて、フェストの法廷が行なわれる講堂にはいりました。そして、パウロが連れて来られたのです。
「アグリッパ王、ならびに、ここに同席の方々。ご覧下さい。ユダヤ人がこぞって、一刻も生かしてはおけないと呼ばわり、エルサレムでも、ここでも、私に訴えて来たのは、この人のことです。」
フェストのこの発言にも、神様の摂理がうかがえます。
「ご覧下さい」とは、「見よ」です。そして、
「この人のことです」とは、「この人を」です。
かつて、ポンテオ・ピラトは、主イエスを指さしてこのように民衆に叫びました。
『「見よ、この人だ。」(ヨハネの福音書19:5から引用)』と。
この時、この民衆の中にかつてのサウロがいたのではないでしょうか。そして今度は、自分が同じ立場に置かれ、またそのように言われているのです。
明日からは、26章に入ります。》