◇◆◇日々のみ言葉
2020年5月1日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き26章1節】
26:1 すると、アグリッパがパウロに、「あなたは、自分の言い分を申し述べてよろしい。」と言った。そこでパウロは、手を差し伸べて弁明し始めた。
◎ショートメッセージ
《今日から使徒の働きは26章に入って行きます。また今日から5月となりますので、ちょうど良いタイミングとも言えるかも知れません。
時は、紀元59年、おそらく夏の終わり頃ではないでしょうか。なぜなら、間もなく地中海の航海が禁止される季節が近づいているからです。
ユダヤのアグリッパ王とその妹ベルニケは、フェストに招待され、カイザリヤの講堂において行なわれるパウロの裁判の席に着きました。
そして、フェストではなく、アグリッパがパウロに命じます。このことは、フェストがアグリッパに敬意を表していることの表われでもあるのです。
なぜなら、パウロが生まれながらのローマ市民であっても、その実はユダヤ人であり、彼の家はエルサレム市内にあるからです。
今ふうに例えるならば、日本人で日本国籍を持っている者が、アメリカの永住権をも併せ持つ、と言った具合でしょうか。
「あなたは、自分の言い分を申し述べてよろしい。」
ここに、かつて主イエス様が使徒たちに語られた言葉が成就します。
『「しかし、これらのすべてのことの前に、人々はあなたがたを捕えて迫害し、会堂や牢に引き渡し、私の名のために、あなたがたを王たちや総督たちの前に引き出すでしょう。それはあなたがたのあかしをする機会となります。
それで、どう弁明するかは、あらかじめ考えないことに、心を定めておきなさい。どんな反対者も、反論もできず、反証もできないような言葉と知恵を、私があなたがたに与えます。」(ルカの福音書21:12~21:15)』と言われたことが。
また、主のこの言葉を、ぜひとも記載するようにと、実際に体験したパウロが、愛弟子ルカに指示したと言って良いかも知れません。
その証拠は、「私の名のために、あなたがたを王たちや総督たちの前に引き出す」と言う箇所から計り知ることが出来るのです。
異邦人の使徒であり、主イエスの選びの器であるパウロは、ユダヤのアグリッパ王とローマ総督フェストに、今まさに語ろうとしています。》