◇◆◇日々のみ言葉
2020年5月2日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き26章2節~3節】
26:2 「アグリッパ王。私がユダヤ人に訴えられているすべてのことについて、今日、あなたの前で弁明できることを、幸いに存じます。
26:3 特に、あなたがユダヤ人の慣習や問題に精通しておられるからです。どうか、私の申し上げることを、忍耐をもってお聞き下さるよう、お願いいたします。」
◎ショートメッセージ
《昨日から使徒の働きは26章に入って行きます。
「あなたは、自分の言い分を申し述べてよろしい。」
アグリッパ王はパウロに合図しました。そこでパウロは、手を差し伸べて弁明し始めたのです。今日から、この素晴らしいパウロの救われた時のあかしについて学んで行きたいと思います。
私たちもそうですが、何と言いましても、主イエス様とお会いした時、すなわち本当に創造主なる神様が存在されていることを知った時、その瞬間に味わった感動は、あかしを聞く人々に取っては、まさに生きた言葉として伝わって行くのです。
パウロは、このあかしを何度も、王へ、総督へ、そしておそらくカイザル(ネロ)の前でもしたはずです。さいわい使徒の働きには、パウロのあかしが二回掲載されています。その最初のあかしを、これからじっくりと味わって行きたいと思います。
「アグリッパ王。私がユダヤ人に訴えられているすべてのことについて、今日、あなたの前で弁明できることを、幸いに存じます。」
まず、パウロはアグリッパ王に敬意を表しています。しかし、ここでの立場はあくまでローマ市民なのです。
そのことは、「私がユダヤ人に訴えられている」と言う言い回しから明確です。そうでなければ、パウロは「同胞」あるいは「兄弟」と言うはずだからです。
「特に、あなたがユダヤ人の慣習や問題に精通しておられるからです。どうか、私の申し上げることを、忍耐をもってお聞き下さるよう、お願いいたします。」
ユダヤの王でありながら、アグリッパとその妹ベルニケは、ローマの宮廷育ちでした。彼らはローマ人として生きて来たのです。
しかし、自分が治める国と民については、それなりの知識を持っていたことが、ここから計り知ることが出来ます。また、パウロは決して社交辞令ではなく、そのことについて、他の人から聞き及んでいたに違いありません。
ともあれ、聖霊に満たされ、そして聖霊の語る通りに、パウロは弁明をし始めたのです。》