◇◆◇日々のみ言葉
2020年5月12日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き26章14節~15節】
26:14「私たちはみな地に倒れましたが、そのとき声があって、ヘブル語で私にこう言うのが聞こえました。『サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。とげのついた棒をけるのは、あなたにとって痛いことだ。』
26:15 私が『主よ。あなたはどなたですか。』と言いますと、主がこう言われました。『私は、あなたが迫害しているイエスである。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
エルサレムのユダヤ最高議会と祭司長から権限を委譲され、ダマスコに潜んでいる「ナザレ派」の者たちを捕らえる為に、サウロとユダヤ人兵士一隊は、エルサレムを出発しました。
そして、ガリラヤ湖を過ぎて、ダマスコに近づいた頃の事です。突然、天から光が降りて来たのです。それは太陽よりも明るく、サウロと同行した兵士たちとの回りを照らし出したのです。彼らは、神様の圧倒的な臨在の力によって地面に倒されました。
「サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。とげのついた棒をけるのは、あなたにとって痛いことだ。」
この声は、ギリシャ語ではなくヘブル語でした。本来ならば、イエス様はアラム語を話されましたが、ここでは、あえてヘブル語で語られたのです。それは、同行していた兵士がユダヤ人であったからです。
「主よ。あなたはどなたですか。」
「私は、あなたが迫害しているイエスである。」
もちろん、サウロはヘブル語で質問します。すると主イエス様は同じくヘブル語で答えられます。
ここに重要な真理があります。その真理とは、主の言葉をサウロだけでなく、同行して来た者たちも、はっきりと聞いたことです。自分の耳でじかに聞いたことなのです。
この兵士たちの中から、救われた者が出たかどうかについては、分かりません。なぜなら聖書には書かれていないからです。
しかし、主のこの「突然の現われ」は、もちろんサウロの為ですが、同行して来たユダヤ兵士たちの為でもあったのです。
「サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。」
主イエス様は、必ず名前を呼ばれます。ザアカイの時もそうでした。当時の世界に、いかに多くのサウロと言う同じ名前の人物が存在したとしても、サウロ自身が知っているサウロ、そして主イエス様がそのすべてを知っているサウロは、この世において、ただ一人の人格しか存在しないのです。
あなたと言う人格、私と言う人格は、世界において唯一の存在であって、主に取っては、かけがえのない宝物です。
それだからこそ、このお方が「救い主」なのです。なぜなら、私やあなたの為に、身代わりとなって十字架にかかられたのですから。》