• 日々のみ言葉 2020年6月17日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年6月17日(水)

    ◎聖書箇所【使徒の働き28章14節~15節】
    28:14 ここで、私たちは兄弟たちに会い、勧められるままに彼らの所に七日間滞在した。こうして、私たちはローマに到着した。
    28:15 私たちのことを聞いた兄弟たちは、ローマからアピオ・ポロとトレス・タベルネまで出迎えに来てくれた。パウロは彼らに会って、神に感謝し、勇気づけられた。

    ◎ショートメッセージ
    《マルタ島を出航したアレキサンドリヤの船は、シラクサに寄港しました。そこに三日間とどまり、そこから回って、レギオンに寄港したのです。そこで一日留まっていますと、南風が吹き始めましたので、帆を上げて出航し、二日目には、ポテオリに入港することが出来たのです。そこで一行は下船します。
     ポテオリからは、陸路をたどります。この地からカプアないしフォルミカまで進むと首都ローマに向かってよく整備されたアッピヤ街道に出ることが出来るからです。

     さて「ポテオリ」には、すでにクリスチャンの兄弟たちがいました。そこでパウロ一行は七日間滞在したとあります。これは百人隊長ユリアスの好意の他、何ものでもないかと思われます。ユリアスや親衛隊の兵士たちは、一日も早くローマに戻りたいと言う気持ちが強かったはずだからです。
     おそらく、パウロがこの港町に上陸することを耳にしていたのでしょう。彼らがパウロに会いに来てくれたのです。それほどまでに彼らは、パウロのローマ訪問を心待ちにしていたのです。七日間、パウロとルカとアリスタルコは、彼らと共に過ごします。

     そして、八日目にパウロたちは、ユリアスと共にアッピア街道を上って、ローマを目指します。
    「アピオ・ポロ」とは、「アッピウスの市場」という意味です。アッピヤ街道上にある宿場町の一つとなっています。アッピヤ街道を造ったアッピウスの名にちなんで命名されました。ローマから70キロの所にある宿場地点で、ローマから43番目の里程標が立っています。旅行者はここで馬を乗り換えました。現在のフォロ・アピオとなります。ここはテラチナの湿地帯の北端で、マラリアの危険があった為、医神アスクレピオスの神殿が建てられていました。

    「トレス・タベルネ」とは、「3軒の宿屋」という意味です。同じくアッピヤ街道沿いにある宿場町で、アリキヤとアピオ・ポロとの中間に位置し、アルバノ山のふもとにあります。ローマまではあと約48キロの地点にあります。パウロは首都ローマに護送される途中、ここでも宿泊し、またクリスチャンたちの出迎えを受けました。
    「使徒の働き」ではこの地が最後の宿泊地として登場しますが、さらに30キロほど進んだ地点のアリキヤにも泊ったという言い伝えがあります。

     それにしてもローマからパウロのことを聞いて、出迎えるに来てくれる兄弟姉妹の愛には、非常に感慨深いものがあると言えるのではないでしょうか。》

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