◇◆◇日々のみ言葉
2020年6月21日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き28章21節~22節】
28:21 すると、彼らはこう言った。「私たちは、あなたのことについて、ユダヤから何の知らせも受けておりません。また、当地に来た兄弟たちの中で、あなたについて悪いことを告げたり、話したりした者はおりません。
28:22 私たちは、あなたが考えておられることを、直接あなたから聞くのがよいと思っています。この宗派については、至る所で非難があることを私たちは知っているからです。」
◎ショートメッセージ
《ローマに着いてから三日後、パウロは、ローマに滞在していたユダヤ人の指導者たちを、自分の家に呼び集めたのです。
「兄弟たち。私は、私の国民に対しても、先祖の慣習に対しても、何一つそむくことはしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に渡されました。
ローマ人は私を取り調べましたが、私を死刑にする理由が何もなかったので、私を釈放しようと思ったのです。ところが、ユダヤ人が反対した為、私はやむなくカイザルに上訴しました。それは、私の同胞を訴えようとしたのではありません。
このようなわけで、私は、あなたがたに会ってお話ししようと思い、お招きしました。私はイスラエルの望みの為にこの鎖につながれているのです。」
すると、ローマに滞在していたユダヤ人の指導者たちは、こう言いました。
「私たちは、あなたのことについて、ユダヤから何の知らせも受けておりません。」
これは、エルサレムのユダヤ最高議会である「サンヘドリン」からは、何の指示も受けてはいないと言うことです。
次に、
「また、当地に来た兄弟たちの中で、あなたについて悪いことを告げたり、話したりした者はおりません。」と。
これは、エルサレムからローマにやって来た、あるいはエルサレムに巡礼に行って戻って来たユダヤ人の中において、パウロついては、何も話してはいないと言うことです。
しかしパウロが、エルサレムにおける最大の律法学者であったガマリエルの弟子であったことは、伝わっていたかと思われます。
そして次に、
「私たちは、あなたが考えておられることを、直接あなたから聞くのがよいと思っています。」と。
これは、すでに「ナザレ派」について、ある程度は聞き及んでいるが、直接、第一人者であるパウロから、詳しく聞きたいと言う願いでもあるのです。
最後に、
「この宗派については、至る所で非難があることを私たちは知っているからです。」と、付け加えています。
実は、この言葉を最後にもって来たことから、彼らは、かなり疑いの目を持っていることを、暗示していることになります。》