• 2020年6月21日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き2章22節~33節】
    2:22「イスラエルの皆さん、これらの言葉を聞いて下さい。神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと不思議としるしを行い、それによって、あなたがたにこの方を証しされました。それは、あなたがた自身がご承知のことです。
    2:23 神が定めた計画と神の予知によって引き渡されたこのイエスを、あなたがたは律法を持たない人々の手によって十字架につけて殺したのです。
    2:24 しかし神は、イエスを死の苦しみから解き放って、よみがえらせました。この方が死につながれていることなど、あり得なかったからです。
    2:25 ダビデは、この方について次のように言っています。『私はいつも、主を前にしています。主が私の右におられるので、私は揺るがされることはありません。
    2:26 それゆえ、私の心は喜び、私の舌は喜びにあふれます。私の身も、望みの中に住まいます。
    2:27 あなたは、私のたましいをよみに捨て置かず、あなたにある敬虔な者に滅びをお見せにならないからです。
    2:28 あなたは私に、いのちの道を知らせて下さいます。あなたの御前で、私を喜びで満たして下さいます。』
    2:29 兄弟たち。父祖ダビデについては、あなたがたに確信をもって言うことができます。彼は死んで葬られ、その墓は今日に至るまで私たちの間にあります。
    2:30 彼は預言者でしたから、自分の子孫の一人を自分の王座に就かせると、神が誓われたことを知っていました。
    2:31 それで、後のことを予見し、キリストの復活について、『彼はよみに捨て置かれず、そのからだは朽ちて滅びることがない』と語ったのです。
    2:32 このイエスを、神はよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。
    2:33 ですから、神の右に上げられたイエスが、約束された聖霊を御父から受けて、今あなたがたが目にし、耳にしている聖霊を注いで下さったのです。」

    ◎メッセージ【ペテロの説教から(その二)】
    《「イスラエルの皆さん、これらの言葉を聞いて下さい。神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと不思議としるしを行い、それによって、あなたがたにこの方を証しされました。それは、あなたがた自身がご承知のことです。」
     主イエス様の十字架は、この時点からは五十日前の出来事になります。集まって来た人々とは、敬虔なユダヤ人たちで、エルサレムに毎年巡礼に来ることが出来る人々です。彼らは、過越の祭の一週間前からエルサレムにやって来て、身を清めて備えるのが常であったようです。そして過越の祭の週を過ごし、五旬節の「刈り入れの祭」を過ごしてから、自分の国に帰国するのが習わしでありました。
     その彼らが、エルサレムにやって来た時に、ちまたは「ラザロのよみがえり」の話題で溢れていたのです。使徒ヨハネはそのことを詳細にわたって書き記しています。
    「神が定めた計画と神の予知によって引き渡されたこのイエスを、あなたがたは律法を持たない人々の手によって十字架につけて殺したのです。」
     この言葉は、集まって来たユダヤ人たちの心に突き刺さりました。なぜなら彼らは、その時、群衆の中にいたからです。「十字架につけろ」と叫んだのは、彼らなのです。 次にペテロは、主イエスのよみがえりについて話し始めます。
    「神は、イエスを死の苦しみから解き放って、よみがえらせました。この方が死につながれていることなど、あり得なかったからです。」と。
     そして続けて、ペテロは「詩篇16篇」から引用します。何と、「ヨエル書」と同じく、ほぼ原文そのものです。ここにも聖霊の御わざを見ることが出来ます。
     ここに私たちへの教訓があります。神様は、その人自身の能力ではなく、その人自身をそのままに、あるがままに用いられると言うことです。大切なことは、主の御前にへりくだることなのです。謙遜を尽くし、謙虚になることです。ペテロは、主イエスを三回にもわたって否定したことこそが、彼が真のリーダーとなる為には、通らなければならなかった道程であったのです。
    「このイエスを、神はよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。」 この証言は真実であって、彼らはその事実を体験したからこそ、まったく変えられたのです。「十字架」と「復活」、これこそが福音です。
     イエス様は死を経験されました。私たちが生きる為に。三日目によみがえられました。私たちが永遠に生きる為に。このお方がすべての人の主として、命を握っておられます。このお方が創造主です。すべてを支配されておられます。そして私たちと共にいて下さるのです。》

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