◇◆◇日々のみ言葉
2020年6月23日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き28章25節~28節】
28:25 こうして、彼らは、お互いの意見が一致せずに帰りかけたので、パウロは一言、次のように言った。「聖霊が預言者イザヤを通してあなたがたの先祖に語られたことは、まさにそのとおりでした。
28:26 『この民のところに行って、告げよ。あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。
28:27 この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、その目はつぶっているからである。それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って、立ち返り、私にいやされることのない為である。』
28:28 ですから、承知しておいて下さい。神のこの救いは、異邦人に送られました。彼らは、耳を傾けるでしょう。」
◎ショートメッセージ
《ローマ在住のユダヤ人指導者たちは、日を定めて、さらに大ぜいでパウロの家にやって来ました。パウロは朝から晩まで語り続け、神の国のことをあかしし、また聖書から、主イエスのことについて書かれた箇所を引用して、彼らを説得しようと試みたのです。
そのかいがあって、パウロの語る事を信じた人々と、信じようとしない人々とに分かれたのです。
「こうして、彼らは、お互いの意見が一致せず」とは、パウロを中心にして、信じる人と信じない人との意見が対立して一致しなかったことを意味しています。
さて、夜も更けて来ましたので、ユダヤ人たち指導者は帰りかけようとしました。その時、パウロが彼らに向けて、特に信じようとはしない指導者たちに向けて語った言葉が、本日の聖書箇所になります。
「聖霊が預言者イザヤを通してあなたがたの先祖に語られたことは、まさにそのとおりでした。」とパウロは言います。
実は、主イエス様も十二弟子たちに、この箇所から教えられた事がありました。
『すると、弟子たちが近寄って来て、イエスに言った。
「なぜ、彼らにたとえでお話しになったのですか。」
「私が彼らにたとえで話すのは、彼らは見てはいるが見ず、聞いてはいるが聞かず、また、悟ることもしないからです。こうしてイザヤの告げた預言が彼らの上に実現したのです。
『あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、目はつぶっているからである。それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って立ち返り、私にいやされることのない為である。(マタイの福音書13:10・13:13~13:15)』と。
主イエス様が言われた、「私にいやされることのない為である」と言うイザヤの預言の中の「私」とは、まさしく主イエス様ご自身のことを指して言われています。
またパウロが引用した同じ箇所の「私」とは「主イエスの御名」の事を指しています。この後、福音の中心は異邦人へと移って行くことになります。ユダヤ人たちが、救い主イエス・キリストを拒否したことは、まさしく預言の成就の他なりませんが、この事があったからこそ、遠い島々である島国日本にも、真の福音が届けられたのです。》