◇◆◇日々のみ言葉
2020年6月24日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き28章29節】
28:29 彼がこれらのことを話し終えると、ユダヤ人たちは、互いに激しく論じ合いながら、帰って行った。
◎ショートメッセージ
《パウロは、ローマに滞在していたユダヤ人の指導者たちを、自分の家に呼び集め、聖書から、主イエスのことを解き明かしました。しかしある者は信じましたが、ある者は信じませんでした。お互いの意見が一致せず、帰りかけたので、パウロは彼らに次のように言ったのです。
「聖霊が預言者イザヤを通してあなたがたの先祖に語られたことは、まさにそのとおりでした。
『この民の所に行って、告げよ。あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、その目はつぶっているからである。それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って、立ち返り、私にいやされることのない為である。』」と。
この預言は主イエス様も引用された事がありました。
イザヤの原文によりますと、
『私は、「だれを遣わそう。だれが、われわれの為に行くだろう。」と言っておられる主の声を聞いたので、言った。
「ここに、私がおります。私を遣わして下さい。」すると仰せられた。
「行って、この民に言え。『聞き続けよ。だが悟るな。見続けよ。だが知るな。』この民の心を肥え鈍らせ、その耳を遠くし、その目を堅く閉ざせ。自分の目で見、自分の耳で聞き、自分の心で悟り、立ち返って、いやされることのない為に。」(イザヤ書6:8~6:10)』
となっており、この後イザヤが「主よ。いつまでですか。」と聞く場面が書かれています。つまり、「終わり」があるのです。
パウロが語ったこの時から、本当に長い期間、ユダヤ人は主イエスを拒否し続けて来ました。彼らは未だに預言の成就の中にいます。
次にパウロは、
「ですから、承知しておいて下さい。神のこの救いは、異邦人に送られました。彼らは、耳を傾けるでしょう。」と続けます。
私は数度、「日々のみ言葉」に書き記していますが、ユダヤ人にとって「異邦人」は人間ではなく「犬」扱いなのです。
それゆえ、パウロが、「神の救いは異邦人に送られました」と語った言葉を聞いて、彼らは互いに激しく論じ合ったと言うのです。
しかし、ユダヤ人が主イエスを拒否したからこそ、その救いは、全世界にもたらせられたことも事実です。しかもそれを伝えたのは、十二使徒であり、パウロであり、またよみがえったラザロであり、アリマタヤのヨセフたちなのです。要するにユダヤ人によって、福音が異邦人に伝えられたことも事実です。
そして一番の真実とは、主イエスはユダヤ人としてお生まれになられ、また「ユダヤ人の王」として十字架にかけられ死んで行かれましたが、三日目に、神の御子として、救い主イエス・キリストとして、すべての人の主として、創造主なる神様として、よみがえられたことです。》