◇◆◇日々のみ言葉
2020年6月29日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書1章2節】
1:2 アブラハムにイサクが生まれ、イサクにヤコブが生まれ、ヤコブにユダとその兄弟たちが生まれ、
◎ショートメッセージ
《日々のみ言葉は、マルコの福音書、ルカの福音書、そして使徒の働きの学びを終えて来ました。そして一昨日からマタイの福音書に入っています。その後は、ヨハネの福音書を予定しています。
さて、新約聖書を初めて手にした方々は、その最初のページを開いた時、目にする文字は何かと言いますと、たくさんのカタカナの名前なのです。しかも「が生まれ」と言う文字は何度も繰り返されています。
尾山令仁師は、この訳はおかしいと主張されています。よって現代訳は次のように訳されています。
『1:2アブラハムの子はイサク、イサクの子はヤコブ、ヤコブの子はユダとその兄弟たち、』と。この方が、とても日本語らしいと私は思います。
さて、短い節なのですが、ここにも真理が隠されています。
「アブラハムにイサクが生まれ(アブラハムの子はイサク)」ですが、アブラハムには、エジプト人女奴隷ハガルによってイシュマエルが生まれています。しかし、血統の引き継ぎはイサクです。イシュマエルがアラブ人の祖先であることは疑いのないことです。ここからイスラエルとアラブとの対立は始まっているのです。
そして、
「イサクにヤコブが生まれ(イサクの子はヤコブ)」ですが、イサクには双子が生まれました。兄の名前はエサウです。弟の方がヤコブすなわち後のイスラエルとなります。ヤコブは、卑劣な手を使って長子の権利を奪いましたが、それが有効になります。
そして、
「ヤコブにユダとその兄弟たちが生まれ(ヤコブの子はユダとその兄弟たち)」ですが、
ヤコブの長子はルベンです。しかし彼は、不倫の故にその権利を奪われます。そしてその長子の権利は、十一番目の子であるヨセフではなく、実は四番目の子であるユダに与えられるのです。「ユダ」とは、「誉め讃える」と言う意味です。
ユダ族の旗印は「獅子」です。モーゼの時代、旅立つ時、十二部族の中では、まず初めにユダ部族から出発します。
ダビデ王は、ユダ族の出身です。そして主イエス・キリストは、ダビデの子孫なのです。義理の父にあたるヨセフはダビデの子孫で、ソロモン王の血筋となります。
そして主の母マリヤも、ダビデの子孫で、ダビデの子ナタンの血筋となるのです。ナタンは、ウリヤの妻バテ・シェバが生んだ男子の三番目の子で、四番目の末っ子がソロモンです。》