◇◆◇日々のみ言葉
2020年7月8日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書1章18節】
1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった。
◎ショートメッセージ
《ルカの福音書によれば、
『ところで、その六か月目に、御使いガブリエルが、神から遣わされてガリラヤのナザレという町のひとりの処女のところに来た。この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリヤといった。
御使いは、はいって来ると、マリヤに言った。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられます。」
しかし、マリヤはこの言葉に、ひどくとまどって、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。
すると御使いが言った。
「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。ご覧なさい。あなたは身ごもって男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。」
そこで、マリヤは御使いに言った。
「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」
御使いは答えて言った。
「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。不妊の女と言われていた人なのに、今はもう六か月です。神にとって不可能なことは一つもありません。」
マリヤは言った。
「本当に、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのお言葉どおりこの身になりますように。」
こうして御使いは彼女から去って行った。その頃、マリヤは立って、山地にあるユダの町に急いだ。そしてザカリヤの家に行って、エリサベツにあいさつした。(ルカの福音書1:26~1:40)』と書き記されています。
マリヤは、聖霊によって妊娠したことをヨセフには告げずに、エルサレム近郊の町アンカレムに向かったのです。もちろん若い女性の一人旅は危険ですから、ナザレからエルサレムに上るナザレの村の人々と共に行ったことは間違いありません。
そして、従姉妹エリサベツの出産に携わって、ナザレに戻って来たのです。その時には、すでにマリヤのお腹は隠しようがないことになっていました。マリヤはナザレに着くと、すぐにヨセフに真実を告げたと思われます。もちろん両親にも、自分の身に何が起こったのか、説明したと思われます。
ユダヤの婚姻はおもに親同志が決めるものです。婚約期間は一年であって、その間に互いを知り合う時を持ち、一年後に盛大に行なわれる婚姻の祝宴を終えて、はれて夫婦として一緒に暮らすことが許されることになるのです。
またこの婚約期間も、結婚したことと同様に認められ、夫と妻の立場は間違いないこととされていました。
マリヤから真実を打ち明けられた時、当然ヨセフは思い惑うことになるのです。》