◇◆◇日々のみ言葉
2020年7月9日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書1章19節】
1:19 夫のヨセフは正しい人であって、彼女をさらし者にはしたくなかったので、内密に去らせようと決めた。
◎ショートメッセージ
《ここでマタイは、
『イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった。』と書き記しています。
まず、「わかった」と言う箇所ですが、誰にわかったのでしょうか。もちろん婚約者ヨセフです。そしてマリヤの両親です。なぜならマリヤが告げたからです。
ただ当時、ダビデの血筋に当たる乙女(処女)たちは、自分がもしかしたらメシヤの母になるかも知れないと言う期待があったことも事実なのです。なぜならイザヤ書にはこのように預言されているからです。
『「さあ、聞け。ダビデの家よ。あなたがたは、人々を煩わすのは小さなこととし、私の神までも煩わすのか。それゆえ、主みずから、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。」(イザヤ書7:13~7:14抜粋)』と書き記されています。
この「インマヌエル」は、比喩的に与えられた名です。実際に御使いガブリエルは、マリヤに、また夫ヨセフにも、生まれて来る男の子に、「インマヌエルと名付けなさい。」とは言っていないからです。
名は「イエス」です。この名は、ギリシャ語読みです。正確には「イエスース」。ヘブル語では「ヨシュア」であり、アラム語では「イエホシュア」となります。
現在、全世界では、イエスと呼ぶ国は結構多いと思われます。ギリシャはもちろん、インドも中国も韓国もです。と言うことは、全世界の人口の半分はインドと中国に集中していますから、半分以上の人々が、「イエス」と言っていることになります。
英語は「ジーザス」ですが。
さて、「夫のヨセフは正しい人であった」と言うことはどういう意味でしょうか。それは「善良」という意味ではありません。律法を重んじるユダヤ人であると言う意味です。当然、マリヤの裏切りを赦すことは、律法に従うヨセフに取っては断じて出来ないことになります。
よってヨセフが選択すべきことは、二つしかありません。一つは「さらし者」にすること。すなわち「石打ちの刑」に処することです。その時、最初の石を投げることが出来るのは夫である彼だけなのです。彼が投げなければ、誰も投げることは許されません。
もう一つの選択は離縁することです。ヨセフの心は、すでに決まっていました。離縁することであり、しかも内密に去らそうと言うことです。この決断から、ヨセフは真にマリヤを愛していたことが分かります。
この時のマリヤは、14歳ぐらいであったと伝えられています。また、聡明で美しい女性であったと思われます。》