• 日々のみ言葉 2020年7月10日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年7月10日(金)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書1章20節~21節】
    1:20 彼がこのことを思い巡らしていたとき、主の使いが夢に現われて言った。「ダビデの子ヨセフ。恐れないであなたの妻マリヤを迎えなさい。その胎に宿っているものは聖霊によるのです。
    1:21 マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救って下さる方です。」

    ◎ショートメッセージ
    《実際に、マリヤの夫となるヨセフは、この時何歳ぐらいであったのでしょうか。バル・ミツバを受けて間もない頃でしょうか。とするならば、マリヤと同じくらいの年齢になります。主の母マリヤは、この時14歳くらいであったと言われています。

     イエス・キリストを題材とした映画では、ヨセフは大工ですので、自分の手で自分たち夫婦が住む家を、婚姻の祝宴までに造って完成させる場面が結構多く登場します。それだけの大工の技術と腕っぷしを、十代の若者が果たして持っているでしょうか。
     伝承では、マリヤよりもかなり年上であったと伝えられています。少なくとも10歳以上は年齢が離れていた可能性も大いに考えられることです。
     とすれば、すでに大工としては見習いではなく一人前です。そして年齢から言いましても、分別の着く立派な大人なのです。

     さて、マリヤがエルサレム郊外の町エンカレムの従姉妹エリザベスに会いに行き、数ヶ月経ってナザレに戻って来ました。その時、すでにマリヤの妊娠は隠し通せるものではありませんでした。
     マリヤは、当然ヨセフに真実を話します。もちろん両親にもです。しかし、「聖霊によって身重になったこと」を、いくら説明したとしても、ヨセフもマリヤの両親も信じようとはしなかったのです。

     またヨセフは、律法に従って生きて来たユダヤ人ですから、当然婚約者マリヤの裏切りの罪を、見て見ぬ振りをすることが出来ません。自分に覚えはないのですから。
     しかしヨセフはマリヤを真剣に愛していたのです。年齢が10歳以上離れており、また聡明で美しい乙女を妻に迎えることが出来たヨセフは何と幸せな者だったでしょうか。しかも伝承では、マリヤは特別に選ばれた子であることを、当時の大祭司からも伝えられていたと言うのです。

     そのような女性を、また愛しい女性をどうして「石打ちの刑」に処することが出来ると言うのでしょう。しかし律法はヨセフを容赦なく責め立てるのです。よって彼は、仕方なく、泣き泣き、マリヤを内密に去らせようと決心するのでした。

     おそらく何日も眠れる夜を過ごしたに違いありません。何度も自問自答して思い煩い、しかし疲れのせいか、ついつい眠り込んでしまいますと、その夢の中に御使いが現われるのです。
     私たちの神様は、本当にここぞとばかり、絶妙なタイミングで、人間に介入されるのです。明日も同じ箇所からとなります。》

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