• 日々のみ言葉 2020年7月15日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年7月15日(水)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書2章1節~2節】
    2:1 イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。
    2:2 「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」

    ◎ショートメッセージ
    《今日からマタイの福音書の学びは、2章に入ります。
     ここで、東方の博士たちが登場します。
     伝承によりますと、博士たちは三人であり、名前をメルキオール、バルタザール、カスパールと言うそうです。また「博士たち」と言うギリシャ原語は、「マゴイ」であって、「賢者」と言う意味になります。
     またバビロン地方の三人の王でもあったと伝えられており、「占星術の学者」でもありました。

     さて、マタイが書き記しています「ヘロデ王」とは、ヘロデ大王のことです。東方の三博士がエルサレムにやって来た時には、まだヘロデ大王が存命していました。
     ヘロデ大王は、紀元前4年に死んだことは、考古学の研究によって、ほぼ間違いないこととされています。しかもその死は、神によって打たれたのです。その罪は、誰もが知る、ベツレヘムの2歳以下の男の子を殺戮したことです。

     三博士は、メシヤが来ることを何で知っていたのでしょうか。かつてイスラエルがバビロン捕囚とされた時、ユダヤ人の信仰がバビロンに与えた影響は非常に大きなものがあったのです。
     また、預言者ダニエル(ベルテシャツァル)の存在も、真の神がおられることを証明する決定的なしるしとなったのです。
     よって、イスラエルが帰還した後にも、バビロン地方には、メシヤ待望の信仰が、依然根付いていたようです。

     三博士は、メシヤはイスラエルの王として来られると言うことを知っていましたから、王であるならば、宮殿にて生まれるに違いないと考えて、エルサレムに有りますヘロデ大王の宮殿にやって来たと言うわけです。

    「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」 

     この「星」とは、天文学の分野において、様々な見解があります。紀元前12年か11年にはハレー彗星が観測されていますし、また紀元7年か6年にユダヤ人の星である土星と王の星である木星がうお座で接近して、ほぼ一つとなって輝いたという記録が残されています。
     後に、天文学者のケプラーは、星の記事が書かれた背景には土星と木星の接近という稀有な現象があったと指摘しており、この事実が関係したことは間違いありません。

     ただそれだけではないと考えられます。確かに、彼らがバビロン地方の国で見た星は、土星と木星が一つとなった輝かしい星であったにしても、そこから超自然的に、星が動いて、三博士をベツレヘムに導いたことも真実だと私は考えています。》

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