◇◆◇日々のみ言葉
2020年7月19日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書2章10節~12節】
2:10 その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
2:11 そしてその家にはいって、母マリヤと共におられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。
2:12 それから、夢でヘロデの所へ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国へ帰って行った。
◎ショートメッセージ
《主がお生まれになられた日に御使いは、ベツレヘム郊外の羊飼いに現われます。
ルカの福音書によれば、
『さて、この土地に、羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。すると、主の使いが彼らの所に来て、主の栄光が回りを照らしたので、彼らはひどく恐れた。御使いは彼らに言った。
「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」(ルカの福音書2:8~2:12)』と書かれています。
ここでは「みどり子」なのです。そして三博士が見つけますのは「幼子」なのです。つまり、キリストを題材とした多くの映画やアニメや絵本などにおいて、主イエスが生まれたその日に、羊飼いたちが会いにやって来たとほぼ同時に、三博士が訪れますが、実際にはそうではないということです。
横穴式の家畜小屋に羊飼いはやって来ます。しかし三博士がやって来るのは、ギリシャ語で「オイコス」であって、家なのです。
アウグスティヌスによれば、主イエスが生まれた13日目に、三博士がやって来た事とされています。このほうが事実であると思われます。
さて、伝承では、
「黄金」を捧げたのが、メルキオールであって、その意味は「王権の象徴」を表わし、また青年の姿の賢者であったと言うのです。
次に「乳香」を捧げたのが、バルタザールであって、その意味は「神性の象徴」を表わし、また壮年の姿の賢者であったと言うのです。
最後に「没薬」を捧げたのが、カスパールであって、その意味は「受難の死の象徴」を表わし、また老人の姿の賢者であったと言うのです。
つまり、青年、壮年、老人とすべての男性を代表して、三博士は主イエスを礼拝したと言うことを意味するとのことです。
おそらく、その日は、もう夜が更けていましたから、三博士はベツレヘムの宿もしくは、近くに天幕を張って、そこに宿泊したに違いありません。そしてその時、彼らは夢を見ます。私は、誰か一人が夢を見たのではなく、三人が同時に夢を見たのだと思っています。
神様が介入したのです。御使いは、「ヘロデの所へ戻るな」という戒めを、夢を通して命じたのです。
それゆえ、夜が明けますと、彼らは別の道を通って帰路に着きます。あと一つ疑問が残ります。それは、「この事を、なぜマタイは知っているのか」と言うことです。
推測出来る一つの可能性は、それは三博士が後に、再びヨセフとマリヤと主イエスを尋ねて会いにやって来たと言うことです。もちろんその事については、聖書は一切触れてはおりませんが。》