◇◆◇日々のみ言葉
2020年7月22日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書2章16節~18節】
2:16 その後、ヘロデは、博士たちにだまされたことがわかると、非常におこって、人をやって、ベツレヘムとその近辺の二歳以下の男の子をひとり残らず殺させた。その年令は博士たちから突き止めておいた時間から割り出したのである。
2:17 そのとき、預言者エレミヤを通して言われた事が成就した。
2:18「ラマで声がする。泣き、そして嘆き叫ぶ声。ラケルがその子らのために泣いている。ラケルは慰められることを拒んだ。子らがもういないからだ。」
◎ショートメッセージ
《三博士がエルサレムにやって来た時、ヘロデ大王はひそかに博士たちを呼んで、彼らから星の出現の時間を突き止めました。そして、彼らをベツレヘムに送ったのです。
「行って幼子のことを詳しく調べ、わかったら知らせてほしい。私も行って拝むから。」
三博士は王の申し出たことを了承して出かけました。しかし、その夜に三博士は夢を見るのです。神様が介入されたのです。夢の中で御使いは戒めを与えます。
「ヘロデの所へ戻ってはならない。」
それゆえ、別の道から三人は自分の国へ帰って行きました。
それから丸2年、もしくは数えて2年が過ぎ去りました。すでにヨセフとマリヤと幼子主イエスはエジプトに逃げています。
なぜか、ヘロデは博士たちと約束した事を思い出したと言うわけです。そのきっかけは何かは分かりませんが、考えられますことは、何らかの星を見た時に、三博士と生まれたメシヤなる王について思い起こしたのかも知れません。
そして怒りに満ちて行動を起こします。
部下の兵士をベツレヘムとその近辺へ送り、二歳以下の男の子をひとり残らず殺させたのです。ここで大切な真理があります。ベツレヘムにおける男の子の殺戮は、イエス様がお生まれになったその日ではありません。
キリストを題材にした多くの映画は、その日か、次の日かに兵士らがやって来ます。ある映画では、ヨセフとマリヤがイエスを抱いて逃げようとした時に兵士らが襲って来て、かろうじてベツレヘムから逃げ出したかのように描かれています。
そうではありません。
マリヤの産後の「汚れの聖め」の一週間が過ぎた後、ヨセフはマリヤと幼子イエスを連れてエルサレムに上って行きます。そして幼子イエスに8日目の割礼を祭司によって施し、またエンカレムに住む、祭司ザカリヤと従姉妹エリサベツと、彼らの息子である洗礼者ヨハネに会いに向かったのです。
それからベツレヘムの家に戻った時に、三博士の訪問を受けるのです。この時が、主イエスが生まれてから13日目であることは、ほぼ間違いないとされています。
そして次の日、再び三博士の訪問を受け、夢によって示されたことを聞き、その夜に、ほぼ同じ内容の夢がヨセフにもたらされます。それからエジプトに行くことになります。
マタイは、ここでエレミヤ書を引用しています。
『主はこう仰せられる。「聞け。ラマで聞こえる。苦しみの嘆きと泣き声が。ラケルがその子らのために泣いている。慰められることを拒んで。子らがいなくなったので、その子らのために泣いている。」(エレミヤ書31:15)』
明日は、同じ箇所からです。このエレミヤの言葉から学んで見ることにしましょう。》