◇◆◇日々のみ言葉
2020年7月24日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書2章19節~21節】
2:19 ヘロデが死ぬと、見よ、主の使いが、夢でエジプトにいるヨセフに現われて、言った。
2:20「立って、幼子とその母を連れて、イスラエルの地に行きなさい。幼子のいのちをつけねらっていた人たちは死にました。」
2:21 そこで、彼は立って、幼子とその母を連れて、イスラエルの地にはいった。
◎ショートメッセージ
《紀元前4年にヘロデ大王は死にました。その最後は、まさに神様の裁きであったのです。しかし神様は、そんなヘロデであったとしても、悔い改めの機会を何度も与えたと私は信じています。実際にヘロデは、建築に優れた才能を発揮し、当時のユダヤ社会の発展に果たした貢献には、非常に大きなものがありました。
様々な港を改修したり、また要塞を築いたり、多くの都市を築いたりしたのです。一番大きな貢献は、第Ⅱ神殿が破壊された後、エルサレムに神殿を建築したことです。
主イエス様の公生涯の時には、まだ神殿は完成してはいませんでした。紀元65年についに完成します。
しかし、この神殿が完全な形で存在したのは、わずか5年でしかありませんでした。紀元70年に、ローマ軍の司令官であり、次期皇帝となるウェスパシアノスの息子ティトスによって、完璧なまでに破壊されてしまうのです。
さてヘロデが死んだことは、おそらく瞬く間にヨセフとマリヤと幼子主イエスが避難していたエジプトにも伝えられたと思われます。
そればかりではありません。御使いは再び、ヨセフに夢を通して、そのことを教えたのです。
「立って、幼子とその母を連れて、イスラエルの地に行きなさい。幼子のいのちをつけねらっていた人たちは死にました。」
そこでヨセフは妻マリヤと幼子イエスを連れてエジプトを後にします。そしてイスラエルの地に戻ります。この時は、ベツレヘムを後にしてからすでに2年以上が経過していました。もうすでに、幼子主イエスは歩いていたと思われます。
ただ、まだこの時には、ヨセフとマリヤの子であるヤコブは存在していなかった可能性は高いと思われます。
おそらくナザレにおいて、四人の弟ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンと妹たちが与えられることになるかと思われます。
ローマ・カトリックでは、聖家族はマリヤとヨセフと幼子イエス様だけですが。
彼らはまず聖都エルサレムを目指したと思われます。》