◇◆◇日々のみ言葉
2020年8月8日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書4章3節~4節】
4:3 すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」
4:4 イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉による。』と書いてある。」
◎ショートメッセージ
《さて、主イエスは、悪魔の試みあるいは誘惑を受ける為、御霊に導かれて荒野に上って行かれました。そして、四十日四十夜断食したあとで、空腹を覚えられたのです。
マタイは簡略して書き記していますが、四十日間断食した後に、悪魔の試みを受けられたのではありません。
ルカの福音書によりますと、
『さて、聖霊に満ちたイエスは、ヨルダンから帰られた。そして御霊に導かれて荒野におり、四十日間、悪魔の試みに会われた。その間何も食べず、その時が終わると、空腹を覚えられた。(ルカの福音書4:1~4:2)』と書かれています。
つまり、四十日四十夜にも及ぶ断食中に、その間ずーっと悪魔の試み、もしくは誘惑に会われたと言うことなのです。
この時、具体的にどのような誘惑を悪魔が試みたのか、聖書は沈黙しています。またこの時には、主イエス様しかおらず、弟子たちはお伴をしていませんから、この場面の詳しい事は、主イエスご自身が、後ほど十二使徒たちに、直接話されたと解釈する事が妥当とも思えます。
ヨハネの福音書によりますと、この時すでに十二使徒の半分の六名は召命を受けているのです。
バプテスマのヨハネの弟子でもあったアンデレは兄シモンを主イエスに引き合わせています。そしておそらく、これは推測なのですが、ゼベタイの子ヨハネも、アンデレと同じように、兄ヤコブを主イエスに引き合わせている可能性は非常に高いのです。
またシモン・ペテロの同郷でもあったピリポ、そしてその友人のナタナエル(別名バルトロマイ)も、その後すぐに主イエスと出会うからです。
彼らが四十日四十夜にもわたって、主イエスと共に断食することは無理があったと思われます。おそらく、あえて主イエスは、弟子たちにお伴をすることを禁じたのかも知れません。
そして、四十日四十夜にもおよぶ悪魔の試みと誘惑が終わった時、いよいよ最後に最大の三つの誘惑がやって来たと言うわけです。
その最初の試みは、「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」と言うことでした。
明日も同じ箇所からとなります。》