• 2020年8月9日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2020年8月9日 第二主日礼拝
    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き3章24節~26節】
    3:24「また、サムエルをはじめ、彼に続いて語った預言者たちもみな、今の時について告げ知らせました。
    3:25 あなたがたは預言者たちの子であり、契約の子です。この契約は、神がアブラハムに『あなたの子孫によって、地のすべての民族は祝福を受けるようになる』と言って、あなたがたの父祖たちと結ばれたものです。
    3:26 神はまず、そのしもべを立てて、あなたがたに遣わされました。その方が、あなたがた一人ひとりを悪から立ち返らせて、祝福にあずからせてくださるのです。」

    ◎メッセージ【契約の子とは?】
    《ヨハネと共に「ソロモンの回廊」にやって来たペテロは、集まって来たユダヤ人たちに、伝道メッセージを語り始めました。
     ペテロは、「サムエルをはじめ、彼に続いて語った預言者たち」と語っていますが、彼はこの事について何時学んだのでしょうか。
     それは、主イエスが復活されたその日の夜の事なのです。カギが掛けられていた部屋に集まっていた十一使徒の真ん中に突然、主イエスが現われて下さったのです。ルカによれば、『「私がまだあなたがたと一緒にいた頃、あなたがたに話した言葉はこうです。私について、モーセの律法と預言者たちの書と詩篇に書いてある事はすべて成就しなければなりません。」
     それからイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて、こう言われた。
    「次のように書いてあります。『キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、あらゆる国の人々に宣べ伝えられる。』エルサレムから開始して、あなたがたは、これらのことの証人となります。」』と。
     次に「あなたがたは預言者の子」とは、ユダヤ人は預言者に導かれて来た民族ですから、その語られた事に聞き従わなければならないと言う意味です。旧約時代において、神は預言者を通して語られました。
     次に「契約の子」ですが、この契約は、十戒(シナイ契約)の事ではありません。ユダヤ人の父アブラハムと神様が成された契約のことを指しています。創世記によりますと、
    『「私は全能の神である。私は、私の契約を、私とあなたとの間に立てる。あなたは多くの国民の父となる。私は、あなたの寄留の地、カナンの全土を、あなたとあなたの後の子孫に永遠の所有として与える。あなたは、私の契約を守らなければならない。あなたがたの中の男子はみな、割礼を受けなさい。それが、私とあなたがたとの間の契約のしるしとなる。あなたがたの中の男子はみな、代々にわたり、生まれて八日目に割礼を受けなければならない。」』と書かれています。
     割礼こそが契約のしるしであり、アブラハムの子孫であることを証明するものなのです。
    よって彼らは、みな生まれてから八日目にエルサレムの神殿において割礼を受けています。それが「契約の子」であると言う意味です。主イエスも「割礼」を八日目に受けられました。
    『あなたの子孫によって、地のすべての民族は祝福を受けるようになる』
     まさに主イエス様を通して、この預言は成就することになります。しかし主イエス様が同胞ユダヤ人に救いをもたらす為に来られたのに、彼らは主イエスを拒否し、その救いは「異邦人」へと、もたらされて行くのです。このおかげで、今の私たちに恵みが訪れました。
     ユダヤ人の「祝福」とは、具体的には、申命記28章前半に書き記されています。しかし、これは選民であるユダヤ人に与えられた契約なのです。それでは、今の私たちに与えられている祝福は何であるのでしょうか。それは、主イエス様がオリーブ山において昇天される前に言われたことなのです。
    『「私には天においても地においても、すべての権威が与えられています。見よ。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいます。」』と。主イエス様が、いつも私たちと、私と、そしてあなたと共にいて下さると言うのです。しかもこの祝福は、永遠におよびます。》

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