◇◆◇日々のみ言葉
2020年8月16日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書4章13節】
4:13 そしてナザレを去って、カペナウムに来て住まわれた。ゼブルンとナフタリとの境にある、湖のほとりの町である。
◎ショートメッセージ
《主イエスは、バプテスマのヨハネからバプテスマを受け、そして荒野にて四十日四十夜断食し、悪魔の試みを受け、み言葉によって勝利し、ヨルダンからナザレに戻って来ました。
なぜ、一度ナザレに戻ったのかと言いますと、「カナの婚礼」があったからです。おそらく、すでに母マリヤによって、出席することになっていたかと思われます。
ユダヤの婚礼は、今ならば正式な結婚式と言っても良いでしょうか、婚約してから一年後に行なわれ、花婿は晴れて花嫁を迎えに行き、その日から一緒に暮らすことが出来るのです。よって日取りは一年前から決められており、また一週間にわたって盛大に行なわれます。
ヨハネによりますと、
『それから三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって、そこにイエスの母がいた。イエスも、また弟子たちも、その婚礼に招かれた。ぶどう酒がなくなったとき、母がイエスに向かって
「ぶどう酒がありません。」と言った。すると、イエスは母に言われた。
「あなたは私と何の関係があるのでしょう。女の方。私の時はまだ来ていません。」
母は手伝いの人たちに言った。
「あの方が言われることを、何でもしてあげて下さい。」
さて、そこには、ユダヤ人のきよめのしきたりによって、それぞれ八十リットルから百二十リットル入りの石の水がめが六つ置いてあった。イエスは彼らに言われた。
「水がめに水を満たしなさい。」彼らは水がめを縁までいっぱいにした。イエスは彼らに言われた。
「さあ、今くみなさい。そして宴会の世話役のところに持って行きなさい。」
彼らは持って行った。宴会の世話役はぶどう酒になったその水を味わってみた。それがどこから来たのか、知らなかったので、(しかし、水をくんだ手伝いの者たちは知っていた。)彼は、花婿を呼んで、言った。
「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、人々が十分飲んだ頃になると、悪いのを出すものだが、あなたは良いぶどう酒をよくも今まで取っておきました。」
イエスはこのことを最初のしるしとしてガリラヤのカナで行ない、ご自分の栄光を現わされた。それで、弟子たちはイエスを信じた。(ヨハネの福音書2:1~2:11)』と書かれています。
これが「最初の奇跡」あるいは「最初のしるし」であることをヨハネは証しています。何とここに「弟子たち」が登場します。
マタイの福音書では、ナザレからカペナウムに行き、そこでペテロとアンデレ、そしてゼベタイの子ヤコブとヨハネを弟子として召し出すのですが、すでに「カナの婚礼」において、ペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネ、そしてピリポとナタナエルは、弟子になっており、主イエスと共に出席していることになります。
そして「水を運んだしもべ」も、また水がぶどう酒になった最高のぶどう酒を飲んで味わったのも彼らなのです。
「それで、弟子たちはイエスを信じた」とは、彼らは主イエスを「メシア」として信じたのです。》