◇◆◇日々のみ言葉
2020年9月23日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書5章38節】
5:38 「『目には目で、歯には歯で。』と言われたのを、あなたがたは聞いています。」
◎ショートメッセージ
《主イエスが、ここで引用された言葉は、出エジプト記、レビ記、そして申命記の3箇所に掲載されています。
原文は、
『しかし、殺傷事故があれば、いのちにはいのちを与えなければならない。目には目。歯には歯。手には手。足には足。やけどにはやけど。傷には傷。打ち傷には打ち傷。(出エジプト記21:23~21:25)』
『もし人がその隣人に傷を負わせるなら、その人は自分がしたと同じようにされなければならない。骨折には骨折。目には目。歯には歯。人に傷を負わせたように人は自分もそうされなければならない。(レビ記24:19~24:20)』
『どんな咎でも、どんな罪でも、すべて人が犯した罪は、ひとりの証人によっては立証されない。ふたりの証人の証言、または三人の証人の証言によって、そのことは立証されなければならない。
もし、ある人に不正な証言をするために悪意のある証人が立ったときには、相争うこの二組の者は、主の前に、その時の祭司たちとさばきつかさたちの前に立たなければならない。
さばきつかさたちはよく調べたうえで、その証人が偽りの証人であり、自分の同胞に対して偽りの証言をしていたのであれば、あなたがたは、彼がその同胞にしようとたくらんでいたとおりに、彼になし、あなたがたのうちから悪を除き去りなさい。
ほかの人々も聞いて恐れ、このような悪を、あなたがたのうちで再び行なわないであろう。あわれみをかけてはならない。いのちにはいのち、目には目、歯には歯、手には手、足には足。(申命記19:15~19:21)』
出エジプト記、レビ記に書かれた箇所では、殺傷事故、あるいは傷害事故に対する報復の内容が書かれています。つまり、このような報復をせよとの勧めではなく、報復に対する最大制限が描かれていると言った方が良いでしょう。
しかし、申命記における箇所においては、偽りの証言に対する報いが描かれています。実際に偽りの証言によって殺された人物が旧約聖書には書き記されています。それが、第Ⅰ列王記に登場する「ナボテの葡萄畑」のナボテです。アハブ王の妻イザベルの策略によって、無実の者が殺されたのです。この言葉通りに、その報いは、アハブとイザベル、そしてその子らにおよぶことになります。
そして、もう一人の方を私たちは知っています。主イエス様です。主も、ユダヤ最高議会において、偽りの証言によって死刑を言い渡されるのです。》