• 日々のみ言葉 2020年9月24日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年9月24日(木)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書5章39節】
    5:39「しかし、私はあなたがたに言います。悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」

    ◎ショートメッセージ
    《主は言われます。
    「『目には目で、歯には歯で。』と言われたのを、あなたがたは聞いています。」と。

     今の時代のように、一人一人が一冊以上の聖書を手に取る事が出来る恵まれた環境ではなく、当時、聖書は羊皮紙に書かれた巻物であり、シナゴークや写本家の所に大切に保管されておりした。
     よって、誰もが何時でもどんな時でも読むことが出来るものではありません。しかも各書に分かれており、すぐに読みたい聖書箇所を開くことは簡単には出来ませんでした。
     それゆえ主は、「あなたがたは聞いています」と言われるのです。子どもたちは「耳」で覚えたのです。ここから、いかにユダヤ人の記憶力が並大抵ではないことを計り知る事が出来るかと思われます。
     彼らは確かに主イエス様を拒否しましたが、神に選ばれた選民であることは、昔も今も永遠に変わらない真実なのです。
     それゆえに主イエスは、ユダヤ人として生まれ、ユダヤ人の王として十字架にかかられたのです。すべての人の罪の身代わりとして。

     さて、昨日は報復の勧めではなく、報復の制限が書き記るされたことを学びましたが、主イエスが言われた真意は、たとえ人が報いをしなくとも、やがて神様によって、必ずその報いが与えられることを、教えておられるのです。

    「しかし、私はあなたがたに言います。悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」

     この言葉につまずく者も多いと思われます。『悪い者が向かって来た時に、されるがままにせよ』と言うことでしょうか。
     たとえば、『強盗のように命を狙って来た者に、無抵抗で殺されなさい」と言うことでしょうか。私たちには身を守る権威と自由がないと言うことでしょうか。
     今現在においても、主イエスの言われたこの言葉を実行しようとするならば、大きな疑問とためらいが起こるのは当然と言わば当然なのかも知れません。

     実際に、このことを実行されたのは、主イエス様ただお一人です。主は、ゲッセマネの園において捕らえられた後、いかに多く、平手で殴られ、またつばきをかけられ、むち打たれたことでしょう。その時、主は、屠られる小羊のように、ただ黙っておられたのです。
     その理由は明確です。
     私たちのすべての罪の裁きを一身にお受けになられたからです。》

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