◇◆◇日々のみ言葉
2020年10月9日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書6章9節】
6:9「だから、こう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。御名があがめられますように。』」
◎ショートメッセージ
《昨日は、ホームページのサーバーの不具合により、ご迷惑をおかけしました。今日から再開いたします。前回から「主の祈り」の学びに入っています。今日は、現代訳を掲載します。
『6:9「むしろ、あなたがたはこう祈りなさい。『天にいらっしゃる私たちのお父様。あなたのお名前があがめられますように。
6:10 あなたの御国が来ますように。あなたの御心が天で行なわれるように、地上でも行なわれますように。
6:11 私たちに毎日必要なものを、今日もお与え下さい。
6:12 私たちに負い目のある人々を、私たちが赦しましたように、私たちの負い目も赦して下さい。
6:13 私たちを誘惑に遭わせず悪魔から救い出して下さい。御国と力と栄光は、いつまでもあなたのものです。アーメン。」』
文語調よりも、新改訳の方が分かりやすいかと思われますが、現代訳は、それ以上に分かりやすくなっています。
特に、誤訳とも言うべき箇所が、明確にされています。
たとえば、「地」とは「地上」であり、「試み」は「誘惑」と訂正されていますし、「悪」は「悪魔」と明らかにされています。
さて前回は、「私たちの父よ」と言う箇所から考えて見ましたが、今回は「御名があがめられますように」と、言われた箇所について考えて見ます。
現代訳は、「あなたのお名前」となっています。
「御名」ならば、抽象的な感じがしないでもありません。しかし「あなたのお名前」でならば、明らかに固有名詞を指していることが分かります。
それでは、いったいどの御名を指すのでしょうか。モーセが最初に神様に出会った場面を再現しますと、
『モーセは神に申し上げた。
「今、私はイスラエル人のところに行きます。私が彼らに『あなたがたの父祖の神が、私をあなたがたのもとに遣わされました。』と言えば、彼らは、『その名は何ですか。』と私に聞くでしょう。私は、何と答えたらよいのでしょうか。」
神はモーセに仰せられた。
「私は、『私はある。』という者である。」また仰せられた。
「あなたはイスラエル人にこう告げなければならない。『私はあるという方が、私をあなたがたのところに遣わされた。』と。」神はさらにモーセに仰せられた。
「イスラエル人に言え。あなたがたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、主が、私をあなたがたのところに遣わされた、と言え。これが永遠に私の名、これが代々にわたって私の呼び名である。」(出エジプト記3:13~3:15)』となっています。
すなわちYHWHのことを指しています。実はこの御名の発音は、まだ確定していないのです。研究によって「ヤーヴェ」であることが、ようやくはっきりして来た所です。
しかし、私たちには、聖書を通して、もっと明確な名前が与えられています。それが、「ナザレのイエス」です。あるいは、イエス・キリストと言う御名です。》