◇◆◇日々のみ言葉
2020年10月12日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書6章12節】
6:12「私たちの負いめをお赦し下さい。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。」
◎ショートメッセージ
《引き続き、「主の祈り」から学んでいます。
『「私たちに負い目のある人々を、私たちが赦しましたように、私たちの負い目も赦して下さい。」』と現代訳はなっています。
新改訳と現代訳を比べて見ますと、どちらの訳が優れているかは、一目瞭然です。現代訳の方が、説得力があり、また主イエスの御心を明確に表現していると思うのです。
ある時、シモン・ペテロが主イエスに質問したことがありました。
『「主よ。兄弟が私に対して罪を犯した場合、何度まで赦すべきでしょうか。七度まででしょうか。」イエスは言われた。
「七度まで、などとは私は言いません。七度を七十倍するまでと言います。」(マタイの福音書18:21後半~18:22)』
そしてその後すぐに、「一万タラントの借りのあるしもべ」のたとえ話をされたのです。
『このことから、天の御国は、地上の王にたとえることができます。王はそのしもべたちと清算をしたいと思った。
清算が始まると、まず一万タラントの借りのあるしもべが、王の所に連れて来られた。
しかし、彼は返済することができなかったので、その主人は彼に、自分も妻子も持ち物全部も売って返済するように命じた。
それで、このしもべは、主人の前にひれ伏して、『どうかご猶予下さい。そうすれば全部お払いいたします。』と言った。
しもべの主人は、かわいそうに思って、彼を赦し、借金を免除してやった。ところが、そのしもべは、出て行くと、同じしもべ仲間で、彼から百デナリの借りのある者に出会った。彼はその人をつかまえ、首を絞めて、『借金を返せ。』と言った。
彼の仲間は、ひれ伏して、『もう少し待ってくれ。そうしたら返すから。』と言って頼んだ。しかし彼は承知せず、連れて行って、借金を返すまで牢に投げ入れた。
彼の仲間たちは事の成り行きを見て、非常に悲しみ、行って、その一部始終を主人に話した。
そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『悪いやつだ。おまえがあんなに頼んだからこそ借金全部を赦してやったのだ。私がおまえをあわれんでやったように、おまえも仲間をあわれんでやるべきではないか。』
こうして、主人は怒って、借金を全部返すまで、彼を獄吏に引き渡した。あなたがたもそれぞれ、心から兄弟を赦さないなら、天の私の父も、あなたがたに、このようになさるのです。」(マタイの福音書18:23~18:35)』
他人を赦すことは、難しいことです。み言葉が頭の中で分かっていたとしても、なかなか私たちは赦すことが出来ない存在だからです。
しかし、他人を赦すことは、自分が赦されることなのです。「十字架の愛」の真実だけが、他人を赦すことの出来る原動力になるのです。》