◇◆◇日々のみ言葉
2020年10月15日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書6章13節】
6:13「私たちを試みに会わせないで、悪からお救い下さい。〔国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン。〕」
◎ショートメッセージ
《一昨日および昨日と同じ箇所からとなります。
現代訳は、
『6:13「私たちを誘惑に遭わせず悪魔から救い出して下さい。御国と力と栄光は、いつまでもあなたのものです。アーメン。」』となっています。
さて、今日は最後の箇所からの学びとなります。
〔「国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン。」〕からです。
まず、不思議に目に付く「カギ括弧」ですが、これは、最も古い写本においては、この句は欠けていることから、このような扱いになったとのことです。
決して多数決の論理ではないのですが、他のすべての時代の写本に書き記されているとするならば、もしかしたら最古の写本のほうが誤りではないかと疑問が抱く方が、常識だと思うのです。よって、現代訳では、カギ括弧をあえて外しています。
「御国と力と栄光は、いつまでもあなたのものです。アーメン。」(現代訳)
新改訳では「国」となっていますが、現代訳は「御国」となっています。
パウロは、以前の私たちについて、このように説明しています。
『あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、その頃は、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。(エペソ人への手紙2:1~2:2)』と。
また、
『私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。(エペソ人への手紙6:12)』と。
この世界には、悪魔と悪霊は本当に存在するのです。主イエスは、十字架の御わざによって、堕落以前にアダムの持つすべての権威を取り戻して下さいました。
しかし、実際問題として、私たちは、具体的に、また実質的に、主イエスが、主の主、王の王として、この世界を統治される姿をまだ見てはいないのです。つまり、悪魔と悪霊は、不法滞在していることになるわけです。
やがて、近い将来に、その御国がこの地上に訪れることになります。その時、この祈りは成就します。よって、この言葉は預言的意味をも含んでいると言えるのです。
「国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。」
私たちの主イエス様が統治される「千年王国」は必ず、この地上にやって来ます。》