◇◆◇日々のみ言葉
2020年10月24日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書6章24節】
6:24 「だれも、ふたりの主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛したり、一方を重んじて他方を軽んじたりするからです。あなたがたは、神にも仕え、また富にも仕えるということはできません。」
◎ショートメッセージ
《ここから、主イエスの教えられた「山上の垂訓」もいよいよ核心部分に入って行きます。
現代訳は、
『「だれも、二人の主人に同時に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛したり、一方を重んじて他方を軽んじたりするからです。あなたがたは、神様と富とに同時に仕えるということはできません。」』と、なっています。
「富」とは何でしょうか。
もちろん、このように質問しなくとも、多くの人には分かっていることですが、「財産」を指すことは言うまでもありません。
さらに具体的に述べるとしましたら、「お金」「宝石」「土地」「建物」などになるかと思われます。
しかし、実はすべてが、この世のものなのです。そして、それを支配しているのは、悪魔と言うわけです。
主イエスは、御霊に荒野に導かれ、悪魔の試みを受けられました。
ルカによりますと、
『さて、聖霊に満ちたイエスは、ヨルダンから帰られた。そして御霊に導かれて荒野におり、四十日間、悪魔の試みに会われた。その間何も食べず、その時が終わると、空腹を覚えられた。そこで、悪魔はイエスに言った。
「あなたが神の子なら、この石に、パンになれと言いつけなさい。」
「『人はパンだけで生きるのではない。』と書いてある。」
また、悪魔はイエスを連れて行き、またたくまに世界の国々を全部見せてこう言った。
「この、国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです。ですから、もしあなたが私を拝むなら、すべてをあなたのものとしましょう。」
「『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい。』と書いてある。」(ルカの福音書4:1~4:8抜粋)』と書かれています。
ここで悪魔が、主イエスに言っていることは真実です。悪魔は確かに嘘つきですが、最初の人アダムから、その支配権を奪い取ったのです。それゆえ、悪魔をこの世の支配者と呼ぶのです。
主イエスは、弟子たちにこのように教えています。
『「今がこの世のさばきです。今、この世を支配する者は追い出されるのです。」(ヨハネの福音書12:31)』と。
主イエス様は、十字架の御わざによって、悪魔を打ち砕き、そして復活によって、悪魔の最後の武器である「死」をも打ち破られたのです。》