• 日々のみ言葉 2020年11月9日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年11月9日(月)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書7章3節~5節】
    7:3 「また、なぜあなたは、兄弟の目の中のちりに目をつけるが、自分の目の中の梁には気がつかないのですか。
    7:4 兄弟に向かって、『あなたの目のちりを取らせて下さい。』などとどうして言うのですか。見なさい、自分の目には梁があるではありませんか。
    7:5 偽善者たち。まず自分の目から梁を取りのけなさい。そうすれば、はっきり見えて、兄弟の目からも、ちりを取り除くことができます。」

    ◎ショートメッセージ
    《今日の聖書箇所において、一番大切なことは、「兄弟」と言う言葉です。

     主イエスは、選民ユダヤ人として、しかも生粋のユダヤ人としてお生まれになりました。当時のユダヤは、ローマ帝国の植民地でした。よってユダヤ人たちは、ローマ帝国内のあらゆる国々に散らばっていました。ローマ帝国は、傘下に入れた国々を、統治しやすい様に、新しく多くの州に分け、総督を配置したのです。どの州に属したとしても、ローマ帝国内を自由に行き来することが出来たのです。

     それゆえ、ユダヤ人たちは二つのグループに、必然的に分かれたのです。当時のパレスチナの公用語であるアラム語を話す、パレスチナ生まれでパレスチナ育ちの生粋のユダヤ人たち。
     そして外国生まれで外国育ちで、ギリシャ語を読み書き話すヘレニストたちです。

     ここで、主イエスが言われています「兄弟」とは、同じユダヤ人同志のことなのです。異邦人ではありません。ユダヤ人に取っては、異邦人は人間ではないからです。

     主が言われたこの言葉を、現在の教会に当てはめるとしたら、さしずめ「教会員」になるかと思われます。教会において、信徒が信徒にアドバイスをしている姿が目に浮かんで来ます。

     教会は罪赦された罪人の集まりです。そして、そこには様々な人々が集っています。
    また教会員の足りない所は、いやが上でも目に付いて来るのです。すると、私たちは教えたり、注意したり、叱ったり、あるいはさばいたりしてしまいます。

     それゆえに主イエスは言われるのです。
    「また、なぜあなたは、兄弟の目の中のちりに目をつけるが、自分の目の中の梁には気がつかないのですか。兄弟に向かって、『あなたの目のちりを取らせて下さい。』などとどうして言うのですか。見なさい、自分の目には梁があるではありませんか。」と。

     では、どうしたら、兄弟の欠点や足りない所を改善させたら良いのでしょうか。
     その答えが、
    「偽善者たち。まず自分の目から梁を取りのけなさい。そうすれば、はっきり見えて、兄弟の目からも、ちりを取り除くことができます。」と言うことなのです。

     つまり、まず始めに、こちらがへりくだることなのです。神様の御前に、人の前に謙虚になることです。そして、その謙虚さから出て来る「忠告」ではなく、「勧め」や「お願い」は、聖霊様によって、必ず伝わると私は信じています。愛が必要なのです。》

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