◇◆◇日々のみ言葉
2021年1月7日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章2節~7節】
9:2 すると、人々が中風の人を床に寝かせたままで、みもとに運んで来た。イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、「子よ。しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」と言われた。
9:3 すると、律法学者たちは、心の中で、「この人は神をけがしている。」と言った。
9:4 イエスは彼らの心の思いを知って言われた。「なぜ、心の中で悪いことを考えているのか。
9:5 『あなたの罪は赦された。』と言うのと、『起きて歩け。』と言うのと、どちらがやさしいか。
9:6 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたに知らせるために。」こう言って、それから中風の人に、「起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい。」と言われた。
9:7 すると、彼は起きて家に帰った。
◎ショートメッセージ
《今日から、有名な「中風の人」のいやしについて学んで行きます。この奇跡については、三つの共観福音書に書き記されています。実は、マタイは一番簡潔に書き記しています。これこそ、マタイの福音書が最初の福音書ではない確固たる証拠でもあります。
マルコの福音書の並行記事を掲載します。
『数日たって、イエスがカペナウムにまた来られると、家におられることが知れ渡った。それで多くの人が集まったため、戸口の所まですきまもないほどになった。この人たちに、イエスはみ言葉を話しておられた。
そのとき、ひとりの中風の人が四人の人にかつがれて、みもとに連れて来られた。群衆のためにイエスに近づくことができなかったので、その人々はイエスのおられるあたりの屋根をはがし、穴をあけて、中風の人を寝かせたままその床をつり降ろした。
イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、
「子よ。あなたの罪は赦されました。」と言われた。ところが、その場に律法学者が数人すわっていて、心の中で理屈を言った。
「この人は、なぜ、あんなことを言うのか。神をけがしているのだ。神おひとりのほか、だれが罪を赦すことができよう。」
彼らが心の中でこのように理屈を言っているのを、イエスはすぐにご自分の霊で見抜いて、こう言われた。
「なぜ、あなたがたは心の中でそんな理屈を言っているのか。中風の人に、『あなたの罪は赦された。』と言うのと、『起きて、寝床をたたんで歩け。』と言うのと、どちらがやさしいか。人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたに知らせるために。」
こう言ってから、中風の人に、
「あなたに言う。起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい。」と言われた。
すると彼は起き上がり、すぐに床を取り上げて、みなの見ている前を出て行った。それでみなの者がすっかり驚いて、
「こういうことは、かつて見たことがない。」と言って神をあがめた。(マルコの福音書2:1~2:12)』
この出来事は、紛れもなくシモン・ペテロの家において起こったことです。この時、マタイ(レビ)と弟ヤコブは、まだ主にお会いしてはおりません。よってマタイは他の使徒から聞いたことになります。
ヨハネ・マルコはシモン・ペテロの説教と証しをまとめて福音書に書きましたから、詳細にわたって、まるで映画でも見ているかのようにリアルに描かれています。
明日も同じ箇所からです。》