◇◆◇日々のみ言葉
2021年1月19日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章14節~15節】
9:14 するとまた、ヨハネの弟子たちが、イエスのところに来てこう言った。「私たちとパリサイ人は断食するのに、なぜ、あなたの弟子たちは断食しないのですか。」
9:15 イエスは彼らに言われた。「花婿につき添う友だちは、花婿が一緒にいる間は、どうして悲しんだりできましょう。しかし、花婿が取り去られる時が来ます。その時には断食します。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
この記事からしますと、バプテスマのヨハネは多くの弟子を持っていたことが分かります。
この記事は、三つの共観福音書に記載されています。
マルコは、
『ヨハネの弟子たちとパリサイ人たちは断食をしていた。そして、イエスのもとに来て言った。
「ヨハネの弟子たちやパリサイ人の弟子たちは断食するのに、あなたの弟子たちはなぜ断食しないのですか。」
イエスは彼らに言われた。
「花婿が自分たちと一緒にいる間、花婿につき添う友だちが断食できるでしょうか。花婿と一緒にいる時は、断食できないのです。しかし、花婿が彼らから取り去られる時が来ます。その日には断食します。」(マルコの福音書2:18~2:20)』
そしてルカは、
『彼らはイエスに言った。
「ヨハネの弟子たちは、よく断食をしており、祈りもしています。また、パリサイ人の弟子たちも同じなのに、あなたの弟子たちは食べたり飲んだりしています。」
イエスは彼らに言われた。
「花婿が一緒にいるのに、花婿につき添う友だちに断食させることが、あなたがたにできますか。しかし、やがてその時が来て、花婿が取り去られたら、その日には彼らは断食します。」(ルカの福音書5:33~5:35)』と書かれています。
マルコとルカの並行記事を比較しますと、主イエスのところに質問しにやって来たのは、バプテスマのヨハネの弟子の他にパリサイ人や律法学者たちもその場にいたことが分かって来ます。
しかもルカにいたっては、ヨハネの弟子ではなく、「彼ら」すなわちパリサイ人や律法学者たちだけが質問したことになっています。
三つの共観福音書の並行記事から判断しますと、バプテスマのヨハネの弟子たちと、パリサイ人や律法学者たちが、一緒にやって来て、同時に主イエスに質問したと言う見解が成り立ちます。
それでは、なぜバプテスマのヨハネの弟子たちは断食したのでしょうか。かつて彼の弟子であったシモン・ペテロの弟アンデレ、ゼベダイの子ヨハネはその理由を知っていたに違いありません。それは「悔い改め」の断食です。
そして、パリサイ人や律法学者たちの断食は、週二回の断食のことで、「昔の人の言い伝え」によって勧められていたからだと思われます。
また、主イエスの弟子たちは、本当に断食をしていなかった事が分かります。もっとも主イエスの働きの手伝いの為に、時には、ほとんど食事さえも取ることが出来なかったことを聖書は証しています。明日も同じ箇所からです。》