◇◆◇日々のみ言葉
2021年1月18日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章14節~15節】
9:14 するとまた、ヨハネの弟子たちが、イエスのところに来てこう言った。「私たちとパリサイ人は断食するのに、なぜ、あなたの弟子たちは断食しないのですか。」
9:15 イエスは彼らに言われた。「花婿につき添う友だちは、花婿が一緒にいる間は、どうして悲しんだりできましょう。しかし、花婿が取り去られる時が来ます。その時には断食します。」
◎ショートメッセージ
《実はここに不思議な記事が挿入されているのです。「ヨハネの弟子」とは、バプテスマのヨハネのことです。その弟子が主イエスの所にやって来て質問するのです。
まずここから分かる事があります。それは、この時には、まだバプテスマのヨハネは投獄されてはいなかったと言うことです。
正確には、何時バプテスマのヨハネがヘロデ・アンティパスによって捕らえられたのかは分かりません。
主イエスの公生涯の初期の頃は、バプテスマのヨハネの働きと主イエスの働きが重なった時があります。おそらくその頃に、ヨハネの弟子たちが主イエスを訪ねて来たと思われます。
ヨハネの福音書によりますと、
『その後、イエスは弟子たちと、ユダヤの地に行き、彼らと共にそこに滞在して、バプテスマを授けておられた。一方ヨハネもサリムに近いアイノンでバプテスマを授けていた。そこには水が多かったからである。人々は次々にやって来て、バプテスマを受けていた。(ヨハネは、まだ投獄されていなかったからである。)
それで、ヨハネの弟子たちが、あるユダヤ人ときよめについて論議した。彼らはヨハネのところに来て言った。
「先生。見て下さい。ヨルダンの向こう岸であなたと一緒にいて、あなたが証言なさったあの方が、バプテスマを授けておられます。そして、みなあの方のほうへ行きます。」
ヨハネは答えて言った。
「人は、天から与えられるのでなければ、何も受けることはできません。あなたがたこそ、『私はキリストではなく、その前に遣わされた者である。』と私が言ったことの証人です。花嫁を迎える者は花婿です。そこにいて、花婿の言葉に耳を傾けているその友人は、花婿の声を聞いて大いに喜びます。それで、私もその喜びで満たされているのです。あの方は盛んになり私は衰えなければなりません。」(ヨハネの福音書3:22~3:30)』と書かれています。
以前、シモン・ペテロの弟アンデレとゼベダイの子ヨハネは、バプテスマのヨハネの弟子でもありました。よって、この時尋ねて来たヨハネの弟子たちとは、顔見知りであったはずです。おそらくその伝手(つて)でやって来たとも考えられます。
また、この記事は三つの共観福音書に記載されています。と言うことは大切な教えであることが分かります。
それは、主イエスの答えられた言葉にあるのです。
「花婿につき添う友だちは、花婿が一緒にいる間は、どうして悲しんだりできましょう。しかし、花婿が取り去られる時が来ます。その時には断食します。」と言う言葉に。
明日も同じ箇所からです。》