• 2021年1月17日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【ヨハネの福音書20章24節~29節】
    20:24 十二弟子の一人で、デドモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。
    20:25 そこで、ほかの弟子たちは彼に「私たちは主を見た」と言った。しかし、トマスは彼らに「私は、その手に釘の跡を見て、釘の跡に指を入れ、その脇腹に手を入れてみなければ、決して信じません」と言った。
    20:26 八日後、弟子たちは再び家の中におり、トマスも彼らと一緒にいた。戸には鍵がかけられていたが、イエスがやって来て、彼らの真ん中に立ち、「平安があなたがたにあるように」と言われた。
    20:27 それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、私の手を見なさい。手を伸ばして、私の脇腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」
    20:28 トマスはイエスに答えた。「私の主、私の神よ。」
    20:29 イエスは彼に言われた。「あなたは私を見たから信じたのですか。見ないで信じる人たちは幸いです。」

    ◎メッセージ【「平安があなたがたにあるように」】
    《2021年の聖書箇所は、ヨハネの福音書20章21節から22節です。
    『「平安があなたがたにあるように。父が私を遣わされたように、私もあなたがたを遣わします。聖霊を受けなさい。」』
     今年は主が言われたこのみ言葉によって支えられて行きたいと思います。さて今週の場面は、主イエスがよみがえられ、弟子たちにその姿を現わされた八日後、すなわち一週間後の出来事になります。
     十二弟子の一人デドモ(双子)と呼ばれるトマスは、主イエスが来られた時、彼らと一緒にいませんでした。なぜその時彼だけがいなかったのかは分かりません。主イエスがいなくなった後、あるいは次の日にトマスは戻って来ます。そこで、十人の使徒たちは彼に「私たちは主を見た」と言ったわけです。しかし、トマスは彼らに「私は、その手に釘の跡を見て、釘の跡に指を入れ、その脇腹に手を入れてみなければ、決して信じません」と言ったのです。
     この時のトマスの気持ちはいかばかりであったことでしょう。ペテロに至っては、二度もよみがえられた主イエスにお会いしているのです。トマスだけが蚊帳の外なのです。
     ところで、主イエスの最初の命令、あるいは女たちへの伝言は何でしたか。
    『「行って、私の兄弟たちに、ガリラヤに行くように言いなさい。そこで私に会えます。」』
     エルサレムから距離にして120キロほど離れているガリラヤです。おそらくシモン・ペテロの家を指しているかと思われます。
     一週間が経ちました。彼らはまだエルサレムに留まっています。トマスが行くことを拒んだからです。この時、十一使徒全員が集まっていたのです。鍵がかけられていましたが、突然、彼らの真ん中に主イエスが来られたのです。そして言われます。
    「平安があなたがたにあるように。」
     主イエスの最初の言葉は、一週間前と同じです。この言葉はトマスに向けて語られました。
    「あなたの指をここに当てて、私の手を見なさい。手を伸ばして、私の脇腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」と。
     この出来事から、主はいかに一人一人の魂を、その人格を大切にしておられることが良く分かります。それだけではありません。人それぞれに対する、主イエスの対応が異なっているのです。なぜなら誰もが同じではないからです。人はそれぞれ人格を持っています。年齢も性も生まれ育った環境も違うのです。その人にあった最良の対応を主はなさるのです。
     トマスは感激のあまり言います。「私の主、私の神よ」
    「あなたは私を見たから信じたのですか。見ないで信じる人たちは幸いです。」
     今現在の私たちは、真に残念ですが、トマスや他の弟子たちがしたように、主イエスを見る事も触れる事もできません。しかし、「聖霊を受けなさい」と主イエスが言われたように、今現在の私たちには、聖霊が与えられています。私たちの内に住んで下さっています。
     ヘブル人への手紙の著者はこう勧めています。
    『信仰がなければ、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと、神がご自分を求める者には報いて下さる方であることを、信じなければならないのです。イエス・キリストは、昨日も今日も、永久に変わることがありません。」』と。
    「平安があなたがたにあるように」と主イエスは言われます。私たちは、この言葉を信じなければなりません。この不安と絶望に満ちたコロナ時代。私たちは、このお方だけを見つめ、その言葉を信じ、聖霊と共に生きて行くのです。》

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