◇◆◇日々のみ言葉
2021年2月3日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章27節~31節】
9:27 イエスがそこを出て、道を通って行かれると、ふたりの盲人が大声で、「ダビデの子よ。私たちをあわれんで下さい。」と叫びながらついて来た。
9:28 家にはいられると、その盲人たちはみもとにやって来た。イエスが「私にそんなことができると信じるのか。」と言われると、彼らは「そうです。主よ。」と言った。
9:29 そこで、イエスは彼らの目にさわって、「あなたがたの信仰のとおりになれ。」と言われた。
9:30 すると、彼らの目があいた。イエスは彼らをきびしく戒めて、「決してだれにも知られないように気をつけなさい。」と言われた。
9:31 ところが、彼らは出て行って、イエスのことをその地方全体に言いふらした。
◎ショートメッセージ
《この記事は、マタイの福音書にしか記載されておりません。場面は、ヤイロの家からカペナウムの家、すなわちシモン・ペテロの家に戻る時の出来事であると思われます。
主イエスと弟子たちのあとを、二人の盲人が大声をあげてついて来たのです。
「ダビデの子よ。私たちをあわれんで下さい。」
この告白から彼らの主イエスに対する信仰がはっきりと分かります。この二人の盲人は生まれつきの盲人ではなかったかも知れません。もし生まれつきの盲人であったとしたら罪人扱いされてしまいます。主イエスは、公生涯の最後に、エルサレムにおいて生まれつき盲人であった青年の目を開けられます。
さて、二人の盲人は、シモン・ペテロの家の中にまでついて来てしまいました。そして主イエスのみもとに連れて来られたのです。
「私にそんなことができると信じるのか。」
主イエスは、「そんなこと」と言われていますが、彼らの願いはただ一つです。それは目が見えるようになることです。
「そうです。主よ。」
この言葉にも、彼らの主イエスに対する信仰を強く感じます。
「あなたがたの信仰のとおりになれ。」
そう言われ、主イエスは彼らの目に触れられたのです。するとたちまち彼らの目が開きました。その時、かつて盲人であった彼らは、主イエスの御顔を自分の目で拝することになります。真に彼らは、救い主に出会ったのです。
先ほどにも書きましたが、この出来事はマタイの福音書にしか記載されていません。もしかしたら、カペナウムの取税人の頭であったレビは、彼ら二人のことを実は良く知っていたのかも知れません。この二人がこの後、主イエスの弟子に加えられたかどうかは分かりません。
しかし私は思うのです。やがて、十二使徒以外に、主イエスは60人の弟子を二人ずつのチームとしてユダヤの町々や村々に遣わされます。その時、この二人もそのチームとして派遣されたのではないかと。》