◇◆◇日々のみ言葉
2021年2月5日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章32節~34節】
9:32 この人たちが出て行くと、見よ、悪霊につかれたおしが、みもとに連れて来られた。
9:33 悪霊が追い出されると、そのおしはものを言った。群衆は驚いて、「こんなことは、イスラエルでいまだかつて見たことがない。」と言った。
9:34 しかし、パリサイ人たちは、「彼は悪霊どものかしらを使って、悪霊どもを追い出しているのだ。」と言った。
◎ショートメッセージ
《「この人たち」とは、いやされた二人の盲人のことです。彼らは喜びながら、シモン・ペテロの家を去って行きました。
すると、今度は一人のおしが主イエスの御もとに連れて来られたのです。「おし」とは、口がきけない人のことです。今では、この言葉は差別用語とされていますが。
おそらくこの人は、耳も聞こえなかったに違いありません。耳が聞こえなければ、言葉をしゃべることは、ほぼ不可能だからです。
「悪霊につかれ」ている事とは、主イエスが弟子たちに話されたからだと思われます。主イエスは、権威を用いて悪霊に出て行くように命じられました。悪霊はただちに出て行ったのです。
すると、そのおしは、ものを言ったとあります。この時、彼は耳が聞こえるようになり、それゆえ話すことが出来たのです。
イザヤ書はこう預言しています。
『心騒ぐ者たちに言え。「強くあれ、恐れるな。見よ、あなたがたの神を。復讐が、神の報いが来る。神は来て、あなたがたを救われる。」
そのとき、盲人の目は開かれ、耳しいた者の耳はあけられる。
そのとき、足なえは鹿のように飛びはね、おしの舌は喜び歌う。荒野に水がわき出し、荒地に川が流れるからだ。(イザヤ書35:4~35:6)』
この時、この預言が成就したのです。
マタイは、何とその現場にパリサイ人たちがいたことを書き記しています。もちろん彼らは、ペテロの家の中にいたのではありません。家の外で目撃していたのです。
彼らは主イエスの教えを聞きに、その場に同席していたのではありません。何とかして主イエスを罠にかけようとして、その一部始終を見ながら隙をうかがっていたのです。
群衆は驚いてこう言います。
「こんなことは、イスラエルでいまだかつて見たことがない。」と。
しかしパリサイ人や律法学者たちは、このようにつぶやくのです。
「彼は悪霊どものかしらを使って、悪霊どもを追い出しているのだ。」と。
明日も同じ箇所からです。》