◇◆◇日々のみ言葉
2021年2月6日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章32節~34節】
9:32 この人たちが出て行くと、見よ、悪霊につかれたおしが、みもとに連れて来られた。
9:33 悪霊が追い出されると、そのおしはものを言った。群衆は驚いて、「こんなことは、イスラエルでいまだかつて見たことがない。」と言った。
9:34 しかし、パリサイ人たちは、「彼は悪霊どものかしらを使って、悪霊どもを追い出しているのだ。」と言った。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
今日は、パリサイ人がつぶやいた言葉について考えて見たいと思います。
マタイは、その場にパリサイ人や律法学者たちがいたことを書き記していますが、彼らは「中風の人」のいやしの場面から、実はずっと主イエスの後を追って来ていたのです。
シモン・ペテロの家において、主イエスが、四人の人によって運ばれて来た中風の人に向かって、
「子よ。しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」と言われた時、彼らは心の中で
「この人は、神をけがしている。」とつぶやきました。
次に、二人の盲人を主イエスがいやされた時にも、彼らはその場に同席していました。彼らは、主が成された奇跡を、直接目撃したのです。
彼らは律法のプロでした。旧約聖書を知り尽くしており、イザヤ書に書かれたメシヤ預言を熟知していたのです。
イザヤはこう言います。
『「強くあれ、恐れるな。見よ、あなたがたの神を。復讐が、神の報いが来る。神は来て、あなたがたを救われる。」
そのとき、盲人の目は開かれ、耳しいた者の耳はあけられる。
そのとき、足なえは鹿のようにとびはね、おしの舌は喜び歌う。荒野に水がわき出し、荒地に川が流れるからだ。(イザヤ書35:4~35:6抜粋)』
彼らは、この預言の成就をその目で見たのです。それにもかかわらず、こう告白したわけです。
「彼は悪霊どものかしらを使って、悪霊どもを追い出しているのだ。」
「彼」とは、主イエスのことです。パリサイ人や律法学者たちは、故意に主イエスを否定し、そして罵っているのです。これこそが、主が言われる「赦されない罪」になります。
主イエスは、彼らに明確に宣言します。
『「私の味方でない者は私に逆らう者であり、私と共に集めない者は散らす者です。だから、私はあなたがたに言います。人はどんな罪も冒涜も赦していただけます。
しかし、聖霊に逆らう冒涜は赦されません。また、人の子に逆らう言葉を口にする者でも、赦されます。しかし、聖霊に逆らうことを言う者は、だれであっても、この世であろうと次に来る世であろうと、赦されません。」(マタイの福音書12:30~12:32)』と。
神様のみわざを知り、神様の奇跡を見て故意に主イエスを侮る者には、もはや救いは用意されてはおりません。その者たちは、主イエスに敵対する者たちであり、残念なことに、滅び行く者たちなのです。》