◇◆◇日々のみ言葉
2021年2月23日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書10章21節】
10:21「兄弟は兄弟を死に渡し、父は子を死に渡し、子どもたちは両親に立ち逆らって、彼らを死なせます。」
◎ショートメッセージ
《今日のみ言葉は、非常に厳しい主イエスの言葉です。実際に、多くの注解書はあえてこの解釈を避けています。
現代訳では、
『「兄弟が兄弟を死に渡したり、父がその子を死に渡したり、子どもが両親に反抗して、死に至らせることがありましょう。」』と書かれています。
しかし、この預言はユダヤ社会では成就しなかったとも思われるのです。なぜなら十戒があるからです。
その第六戒に、
『あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。(出エジプト記20:12)』と書かれており、また第七戒では、
『殺してはならない。(出エジプト記20:13)』と書かれているからです。ユダヤ人たちは、物心着く以前から、旧約聖書に親しみ、暗誦する訓練を受けているからです。
よって主イエスが言われたことは、もっと未来の出来事、今の私たちに取っては過去になりますが、例えば今から約五百年前の日本におけるキリシタン時代にこそ、成就したとも言えるでしょう。親しき者たちの密告により、数え切れないキリシタンが殉教して行ったことも事実です。
正確な数は分かりませんが、総数をあわせると、日本の殉教者は百万人とも言われています。何の罪も無い血が多く流されています。その血が叫んでいるのです。
日本になぜリバイバルが訪れないのでしょうか。その血の問題が解決していないから、と言うことを、以前に聞いたことがあります。
創世記によれば、
『カインは弟アベルに話しかけた。
「野に行こうではないか。」そして、ふたりが野にいたとき、カインは弟アベルに襲いかかり、彼を殺した。主はカインに、
「あなたの弟アベルは、どこにいるのか。」と問われた。カインは答えた。
「知りません。私は、自分の弟の番人なのでしょうか。」そこで、仰せられた。
「あなたは、いったいなんということをしたのか。聞け。あなたの弟の血が、その土地から私に叫んでいる。今や、あなたはその土地にのろわれている。その土地は口を開いてあなたの手から、あなたの弟の血を受けた。それで、あなたがその土地を耕しても、土地はもはや、あなたのためにその力を生じない。」(創世記4:8~4:12抜粋)』と書かれています。
アベルの血によって、土地が呪われたとしたら、殉教したキリシタンの血によって、日本は本当に呪われた国であると言えるかも知れません。しかし、私たちはその中において、まさしく哀れみと恵みによって救い出されたのです。数は少ないかも知れませんが「選ばれた器」であることには間違いありません。私たちには使命があるのです。》