◇◆◇日々のみ言葉
2021年3月2日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書10章28節~31節】
10:28「からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。そんなものより、たましいもからだも、共にゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。
10:29 二羽の雀は一アサリオンで売っているでしょう。しかし、そんな雀の一羽でも、あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません。
10:30 また、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。
10:31だから恐れることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。」
◎ショートメッセージ
《引き続き同じ箇所からとなります。
実は、主イエスは、弟子たちに対する忠告を何度も繰り返している事と思われます。ルカは、十二使徒を遣わし、そしてさらに七十二人の弟子たちを遣わされた後、マタイの福音書とほぼ同じ内容について、弟子たちに教えたことを書き記しています。
ルカの福音書によりますと、
『「そこで、私の友であるあなたがたに言います。からだを殺しても、あとはそれ以上何もできない人間たちを恐れてはいけません。恐れなければならない方を、あなたがたに教えてあげましょう。殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。そうです。あなたがたに言います。この方を恐れなさい。
五羽の雀は二アサリオンで売っているでしょう。そんな雀の一羽でも、神の御前には忘れられてはいません。それどころか、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。恐れることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。」(ルカの福音書12:4~12:7)』と書かれています。
これは並行記事における同一箇所ではありません。語られた場所も日時も、マタイの福音書の記事のかなり後の事になるからです。
マタイの福音書によりますと、雀は二羽で一アサリオンで売られていたことが分かります。ところがルカの福音書では、五羽の雀は二アサリオンなのです。つまり五羽の雀を買うことは、実際には四羽で二アサリオンになるはずですが、何と一羽おまけがつくと言うことです。アサリオンとは、一番下の通貨であり、また雀は貧乏人が食べる食材であったのです。
主イエスが言われた真理とは、たとえ、数に入らないオマケの雀であっても、父なる神様の許可がなければ、地に落ちることはないと言う事です。
そしてさらに、私たち一人一人は、「頭の毛さえも、みな数えられて」いる存在であり、また、「たくさんの雀よりもすぐれた」存在であると言うことです。
得てして、私たちは、どうしても人を恐れます。人の目が気になり、また「となりの芝が青く見えるように」、他の人々の暮らし向きなどを見ては、妬みを引き起こしたりするのです。未だに罪が、誘惑を通して、私たちに襲いかかって来ます。それだからこそ、恐れることをやめて、立ち向かって行こうではありませんか。》