◇◆◇日々のみ言葉
2021年3月5日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書10章34節】
10:34「私が来たのは地に平和をもたらすためだと思ってはなりません。私は、平和をもたらすために来たのではなく、剣をもたらすために来たのです。」
◎ショートメッセージ
《今日の主の言葉は、どのような事なのでしょうか。もちろんこの言葉も預言であって、この時の十二使徒たちには、ほとんど意味不明であったに違いありません。
主イエス様はこのように言われています。『Prince of Peace平和の王子(君)』と。これは、イザヤ書から引用された言葉です。
イザヤ書によれば、
『ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。その主権は増し加わり、その平和は限りなく、ダビデの王座に着いて、その王国を治め、さばきと正義によってこれを堅く立て、これをささえる。今より、とこしえまで。万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。(イザヤ書9:6~9:7)』と書かれています。
それにも関わらず、なぜ「剣をもたらすために来た」と言われるのでしょうか。この時より未来に起こる「宗教戦争」を意味しているのでしょうか。あるいは「十字軍」のことを言っておられるのでしょうか。この箇所は、多くのクリスチャンに取っては、理解しがたい言葉であるかと思われます。
現代訳は、
『「私は、この地上に、表面的な平和をもたらす為に来たとは思わないで下さい。平和の前に、まず剣を投じ、偽りの平和を破壊しようと思っています。」』となっています。
この訳は、まさしくイザヤ書の預言に沿っています。主イエス様が、真に「平和の王子(君)」として、この世界に君臨される時は、明らかに「千年王国」であるからです。
その時にこそ、人類が今まで味わったことのない、真の平和が訪れます。それは決して夢物語ではありません。主イエス様を信じる者は、だれであっても、その恩恵にあずかることが出来るのです。
しかし、「神の国」はすでに、私たちの中に来ています。霊的な千年王国はすでに私たちの心の中に存在しています。主イエス様が治める場所、住んでおられる場所こそが、「神の国」なのです。
聖霊なるお方が、共に住んで下さる私たちの心の中にこそ、もうすでにその王国があることを信じています。そして私たちは、真に「神の民」であり、「神の子ども」なのです。》