◇◆◇日々のみ言葉
2021年3月13日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書11章2節~3節】
11:2 さて、獄中でキリストのみわざについて聞いたヨハネは、その弟子たちに託して、
11:3 イエスにこう言い送った。「おいでになるはずの方は、あなたですか。それとも、私たちは別の方を待つべきでしょうか。」
◎ショートメッセージ
《昨日から、マタイの福音書も11章に入りました。ここから、バプテスマのヨハネの記事となります。
「さて、獄中で」と、マタイは書き記していますが、この時にはすでに、バプテスマのヨハネは、ガリラヤとペレヤの国主ヘロデ・アンティパスに捕らえられていました。
現代訳は、
『ヨハネは、獄中でキリストのみわざを聞き、自分の弟子たちを遣わして、イエスに言った。
「あなたこそ、あの来たるべき救い主です。それとも、私たちは他に待つべきだとおっしゃるのですか。」』と、なっています。
この箇所の解釈の多くは、ヘロデ・アンティパスによって捕らえられたバプテスマのヨハネが、かつて自分自身が洗礼を授けた従兄弟のイエシュア(イエス様)が、約束された来るべきメシアであることの確信が揺らいだ為、弟子たちを遣わして、本当にメシアであるのか確認をさせたのである、と言うことになっています。
しかし真実は違います。バプテスマのヨハネの確信は、全く揺らいではいませんでした。なぜなら、はっきりと父なる神様の声を聞いたからです。
『また、天からこう告げる声が聞こえた。「これは、私の愛する子、私はこれを喜ぶ。」(マタイの福音書3:17)』
またヨハネは、母エリサベツの胎内にいる時から、聖霊に満たされていました。しかも、主イエスの母マリアと、母エリサベツとは血のつながった従姉妹同士なのです。母エリサベツから、様々なことを聞き及んでいたに違いありません。
それでは、なぜヨハネは、弟子たちを主イエスの御もとに送ったのでしょうか。それは彼らの為です。彼らに、「自分ではなく、主イエス・キリストの弟子になりなさい」、と言う愛する弟子たちへのメッセージなのです。
この後、しばらくしてヨハネは殉教します。聖書には書かれてはおりませんが、私はヨハネと共におられる聖霊が、彼が召される時と場所を示しておられたのではないだろうか、と思っているのです。》