◇◆◇日々のみ言葉
2021年3月28日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書21章1節~11節】
21:1 それから、彼らはエルサレムに近づき、オリーブ山のふもとのベテパゲまで来た。そのとき、イエスは、弟子をふたり使いに出して、
21:2 言われた。「向こうの村へ行きなさい。そうするとすぐに、ろばがつながれていて、一緒にろばの子がいるのに気がつくでしょう。それをほどいて、私の所に連れて来なさい。
21:3 もしだれかが何か言ったら、『主がお入用なのです。』と言いなさい。そうすれば、すぐに渡してくれます。」
21:4 これは、預言者を通して言われた事が成就するために起こったのである。
21:5 「シオンの娘に伝えなさい。『見よ。あなたの王が、あなたの所にお見えになる。柔和で、ろばの背に乗って、それも、荷物を運ぶろばの子に乗って。』」
21:6 そこで、弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにした。
21:7 そして、ろばと、ろばの子とを連れて来て、自分たちの上着をその上に掛けた。イエスはそれに乗られた。
21:8 すると、群衆のうち大ぜいの者が、自分たちの上着を道に敷き、また、ほかの人々は、木の枝を切って来て、道に敷いた。
21:9 そして、群衆は、イエスの前を行く者も、あとに従う者も、こう言って叫んでいた。「ダビデの子にホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。ホサナ。いと高き所に。」
21:10 こうして、イエスがエルサレムにはいられると、都中がこぞって騒ぎ立ち、「この方は、どういう方なのか。」と言った。
21:11 群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレの、預言者イエスだ。」と言った。
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書の学びは、本来ならば12章に入りますが、今週は受難週を迎えますので、主イエスの最後の週からの学びとなります。そして今日は、「シュロの日」であって、主イエスのエルサレム入場の日となります。
主イエスが、メシアとしての公生涯を始められてから、すでに3年半の年月が過ぎようとしていました。
この日は、まさしく十二使徒たちや他の弟子たちに取って、栄光溢れる日ではなかったのではないでしょうか。すでに主イエスの名声は、ユダヤだけでなく、ローマ帝国の隅々までにも広まっていたと思われます。
ギリシャ語で物事を考え読み書きする「ディアスポラ」と呼ばれるユダヤ人たちは、この頃、ローマ帝国内の至る所に散らばっており、またそれぞれの都市において大いに成功していました。
そんな彼らは、毎年エルサレムで行なわれる「過越の祭」に巡礼に来て、主イエスの成された数々の奇跡を目の当たりにしたと思われるのです。なぜなら、主は弟子たちと共に、毎年、過越の祭にはエルサレムに上って来られたからです。
そして、この週の土曜日(安息日)から、ユダヤ最大の祭、「過越の祭」が催されます。もうすでに、一週間前から各国から続々と「ディアスポラ」のユダヤ人たちは集まっていました。
そこへ、ろばの子に乗られた主イエスがエルサレムに入場されたのです。弟子たちと人々は、シュロの葉を振って出迎えます。
「ダビデの子にホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。ホサナ。」
「この方は、どういう方なのか。」
「この方は、ガリラヤのナザレの、預言者イエスだ。」
マタイの福音書に書かれている通り、「その方はナザレのイエスと呼ばれる」ことも成就します。》